SEED.D

□魔の妖精と無邪気な道具
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今日も今日とて突拍子もないことを言い出すラスティ・マッケンジーの明るい声にイザーク・ジュールは顔を顰める。
「あぁ?クリスマス会だぁ?」
「うん、そう!」
「子供か!」
笑顔で頷くラスティを一蹴する。
「いいんじゃない?久々にさ。楽しそうじゃん。」
するとイザークと仲の良いディアッカ・エルスマンがラスティの提案にノリ出した。
「じゃあ、お前達だけでやってればいいだろ。」
「ノリが悪いぜ、イザーク。」
「人数が多い方が楽しいに決まってんじゃん!」
尚も言い募る二人にイザークが背を向ける。
そんなイザークの反応も予想の範囲内だったラスティは眉尻を下げわざとらしい大きなため息をついた。
「あーあ、アスランも居てチェス大会や射撃大会なんかもするのにイザークは参加しないんだぁ。」
イザークは耳を立たせた。
「じゃあ今回はアスランの不戦勝かなー。いやぁ、これは大きな差だよ。他にもカードゲームとか色んな対決してアスランに勝つチャンスなのに、残念だなぁー。」
「…おい。」
ラスティは笑いそうになるのを必死に堪え振り返る。
「なに?」
「何処で何時からだ。」
「え?何が?」
「だからそのクリスマス会とやらだ!!」
「プレゼント忘れずにね。」
ラスティは満面の笑みを浮かべて言った。
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