災来鳥獣化記

□或る時
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 霊現町。
 数多くの社が建ち並ぶその様子を『神社町』、それらの多くに獣が祭られていることから『獣化町』とも呼ばれている。
 陽雨神社もまた、狐を祭るもの。そこに伝わる一つの回顧録。

“繰り返す時の中、人は何を学ぶのか
 解は『何も学ばない』
 記憶は幾重の世代交代の中、薄れゆく
 では、問いを変えよう
 来るべき時の為、人は何を刻んだか
 解は『身そのもの』
 伝わりし者がそれを刻む
 ただ、『負』は繰り返す
 絶つべき連鎖
 それが止まるよう、願おう”

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