番外編

□拍手文
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【サンキューの日】

放課後何時ものように生徒会室に向かうと
黙々と仕事をこなす彼に、キッチンに向いリラックス効果のある紅茶を用して持っていく。

トントンっと肩を叩き、『少し休憩してください』と紙を添えたおぼんを見せる

「椿ちゃん、来てたんだー、じゃあそうしようかな…」

会計さんにかわり僕は積まれた書類に手を伸ばしパソコンへと入力していく。
記入もれがないか何度か確認し、ホッチキスで書類をまとる

休憩を終えた会計さんも仕事に戻り、一気に真剣モードへと空気がかわり、僕も集中力をあげる。

「よしゃー合ったー!!!」

今日のノルマである仕事をが終わった頃は完全下校の19時より二時間後の事だった。

「椿ちゃん、今日はもう大丈夫、また明日」と手を振ると会計さんに頭をを下げて、生徒会室をあとにした。
***

学校内のみまわりついでに友人の元に確認に向かう。
「仕事終わったか?」

「昴ちゃん、おつかれー…いつも椿ちゃんかりてごめんね、本当あの子はよく働くね」

「せやな…仕事終わったなら寮まで送るわ」

『大丈夫』と言う友人に『風紀委員の仕事の内』と伝えて共に寮へと向かう。

「ねぇ、昴ちゃん、椿ちゃんに何か、出来ないかな?」

「さぁーな普通にありがとうだけでもええんとちゃう?って噂をすればしのー」


寮のエントランスで普段とはかわり楽そうな格好にタオルを首元にかけている風紀委員に手をふると自分達に気付き頭を下げた。

『委員長さんも今帰りですか?お疲れ様です』

「お前は風呂上がりか?んで、こんな所でどないしたん?」

『はるさんに呼ばれたので部屋に向かおうかと』

誰かにあうと思って居なかったらしく普段かきこんでいるメモ帳ではなく携帯に打ち込み見せる。

「そっかー、じゃあまたなー」

『はい。おやすみなさい』

「あの椿ちゃん!!何時もありがとうーこれからもよろしくお願いします」と少し顔を赤らめて声をあげる友人
それを聞いたしのはと言うと何処か驚いた顔をしていた。

『いえいえ、会計さんも何時もお仕事お疲れ様です…ではおやすみなさい』

「あぁうん、またねー」
嬉しそうに手をふる友人

次の日の午前中に生徒会室に向かうと疲れているのか机で眠っている友人の近くに綺麗にラッピングされたお菓子と『何時もありがとうございます、また放課後来ます』と綺麗な文字で書いた紙がおかれていた。

眠る友人が何処か幸せそうでそれをこっそり写真におさめた事は黙っておく
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