オカ板×『咄、彼女について』

□その4
1ページ/2ページ





「ねえ、ところでこのポーズってなんだっけ?」
「え!?あれですよ、ワンピのアラバスタ編での奴!」
「あー……あの漫画か。読んだこと無いねぇ」
「今度貸しますよ」
「ジョジョもまだ読み終わってないから遠慮しとく」

 鏡子と尾浜が交わす会話は、この非常事態には全く合わない能天気さだ。
 俺は溜め息が込み上げると同時にその能天気さに少し安心を覚えてしまい正直腹立たしい。

「尾浜。藤山さんの様子を見させて貰っても良い?」

 写真を撮っている間、尾浜に背負われていた葵はまだ眠っていた。伊作が尾浜の背から抱きかかえるようにして、地面に置いたリュックを枕に身体を横たえさせる。

「……まだ熱があるな。留三郎」

「おう」

 二人で外へ出る時には何時も伊作の救急セットを預かっている。ポーチに纏まっているそれを渡せば、伊作はそこから熱冷ましシートを取り出して葵の額に貼ろうとした。

 その時だった。

「……あ、藤山さん」

 伊作のその小さな呟きに、俺達皆の目線が伊作に、そして葵に集中した。
 葵の目がうっすらと開いている。
 だが、俺の『目』には、その顔が葵には見えなかった。
 米神が、鈍い痛みを訴える。
 全く知らない女の顔をした葵がゆっくりと身体を起こした。
 
「…………ねえ、さ、ん」

 そう固い声が、知らない女の顔の、薄く開かれた唇から漏れる。
 その瞬間、凄まじい地響きと共に、何かが、強いて言うならば濁流としか言いようが無いものが怒号の様な音を立てて俺達の立つ場所に流れ込んできたのだった。
 それは横殴りに、葵と、伊作を飲み込んでいく。まるで、目の前に氾濫した川が突如現れたかの様だった。

「いっ、伊作……!!」

 手を伸ばしたが間に合うはずも無かった。
「おい!!」と叫んだのは仙蔵だったか。
 ぽかんと呆けていた伊作の顔。嫌な残像を振り払う様に俺はその濁流に無謀にも飛び込もうとした。
 そして、そんな俺の隣でゆわんと揺れた一つの影。

「仕方が無い奴だ。留三郎は」

 鏡子、だった。
 にたり、と、笑い。俺の肩を抱き寄せるようにして、そうして二人縺れ合うようにして、濁流の中へと落ち込んでいったのだった。





227 会長
まずいこmeuwaa1*399かりなやゎはgaxaまずいことになった


228 ななしの忍者
お前らならやってくれると信じていたぜ!

229 ななしの忍者
>>227

229 ななしの忍者
>>227

230 ななしの忍者
>>227

231 ななしの忍者
>>227

232 ななしの忍者
>>227

233 ななしの忍者
会長、どうした!?

234 霊視の人
何があ

235 ななしの忍者
霊視の人!?

235 霊視の人
すまん!今、カガミの分霊が消えた‼‼

236 ななしの忍者
え、どういうことだってばよ!?

237 ななしの忍者
カガミさん自体に何かあったって事か!?

238 霊視の人
恐らくそれだ。兄貴が封じ込めの石から出る邪気が強くなったって騒いでる

239 カガミ
ようやく分かった。それを伝えたかったんだな。

240 ななしの忍者
カガミ‼‼

241 カガミ
大丈夫。本当にごめんなさい。そしてありがとう。

241 ななしの忍者
まてまてまてまてまてまてまてまて!

242 ななしの忍者
フラグっぽい発言すんな!状況教えろ!

243 霊視の人
なあ、何が起きてるんだカガミ‼

244 ななしの忍者
ミギー!ハッチ!会長!アヒル!不運!マジで誰でも良いからコテハン組返事してくれよ!

245 ななしの忍者
なあ、これヤバくないか……?

246 ななしの忍者
>>227
これって会長にも何かあったってことか?

247 ななしの忍者
>>227
もしくは、めちゃくちゃ動揺している……あの会長が

248 ななしの忍者
>>246-247
どのみちヤバイのには変わりねえな。霊視の人、そっちどうですか?

249 霊視の人
駄目だ。カガミの分霊は消えたままだし足取りも掴めねえ。一番最新の写真から霊視しようとしてみたがページすら開けないんだよ。封じ込めの石の邪気も弱まる気配が無い。言いたかないが現状じゃ打つ手無しだ。

246 ななしの忍者
協力者サイド最強の霊視の人が打つ手無し……!?

247 ななしの忍者
コテハン組戻ってこないな……。
これ本格的にヤバイじゃねえかよおおおお……!

248 ななしの忍者
落ち着けお前ら!暗くなってんじゃねえよ!あのメンバーだぞ!?絶対誰かは無事な筈だ!!!!

249 ななしの忍者
>>248
そりゃ俺達だってそう思いたいがなあ!現に今コテハン組が戻ってくる気配あるか!?

250 凸班@ボッチ
ちょっと、すみません

251 ななしの忍者
>>250
え?凸班

252 ななしの忍者
>>250
いや、お前は呼んでないんだが

.
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ