銀土長編小説1
□可愛い子
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序章
世の中は生きづらいものだ
私はそっと外を見る
真っ暗な世界に、きらきら輝く点が散らばっている
いつ見ても綺麗
「先生、なにかあったらすぐに松平公に言ってくださいね?」
心配そうに私の手を握る部下に
「平気ですよ。私もあの星の出身なのですから。」
にこ、と笑って部下の手を放す
「あの薬を見つけたら、戻りますから。それまで、ここをお願いします。」
そう言って、私は宇宙船に乗り込んだ
青と緑の美しい星…地球に向けて、宇宙船は動き出した
私の大好きな、反逆者たちはどこにいるだろうか
→ 一章