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□STAY MY LOVE〜White Poppy
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カーテンの隙間から射し込んだ太陽の光が眩しくて目が覚めた。
右手で額に掛かる髪を掻き上げようとして気が付く。
俺の右腕に抱きついて眠る…恋人。
(まだ起こしちゃ可哀想だよな…。)
昨夜午前2時を少し回った頃に帰ってきた大ちゃんは、詰まりに詰まったスケジュールで疲れきっていたんだと思う…。
なのに2〜3日前の電話で…
『逢う時間が取れそうにない』
と、言う大ちゃんの言葉に思わずガッカリしたような声を発してしまった俺の為に家まで来てくれた。
きっと本当は自分の家でゆっくりしたかっただろうに…。
布団を掛け直してやり、時計に視線を移す。
もうすぐ午前8時…確か10時から雑誌の取材があると言っていたはず…せめて後1時間は寝かせてあげたい。
入り時間が分かれば、支度をしてギリギリ間に合う時間まで寝かせていてあげられる…。
左手をのばしてベッドサイドの台の上から携帯電話を取り、アベちゃんへ電話を掛けた。
長く続いていたコール音が途切れた…
『ヒロ!!いったい何時だと思ってんのよ!!こんな時間に起こして!!後1時間は眠れたのに〜!!』
不機嫌そうな怒鳴り声に驚いて、携帯電話を耳から離した。
「アベちゃん…大ちゃんまだ寝てるんだから、もう少し静かに喋ってよー。」
『で、いったい何の用な訳?』
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