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□RAIN-水の記憶〜HIRO B.D
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何をするって訳でもないのに部屋の中をぐるぐる歩き回ってしまう…
ふと鏡を覗きこむ
髪よし!服よーし!
あ〜あっ…もう僕なにやってるんだろ?!
さっきも鏡みたじゃない。
別にカッコつけたい訳じゃない…ヒロはありのままの僕を知ってるんだから。
…でもやっぱり気になる〜
一人でそんなことを繰り返していると約束した20時になっていた。
もう一度だけ鏡を見て、髪と顔?!と服のチェックをしてから、リビングのソファーに座り、いかにも本を読んでいたかのように、適当な本を広げて、これもまた適当にしおりを挟む。
時間を持て余してヒロを待ってたなんて思われたら恥ずかしいし…
鍵を開ける音と…ドアを開ける音…
あわててスリッパをパタパタいわせながらリビングの入り口まで駆け寄る。
「ヒロおかえり〜」
「ただいま大ちゃん」
当たり前のように交わされる言葉が何だかくすぐったいv
別に一緒に住んでる訳じゃないけど、以前までとは違い逢える時間も増えて、お互いの部屋を行ったり来たりしてるから…
こういうのを半同棲っていうのかな?
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