小ネタ

□幸村
1ページ/1ページ


「率直に言うけど俺と付き合って欲しい」
「ご丁重にお断りします」
「これで何度目だと思ってるの、良い加減諦めてよなまえ」
「いやそれはこっちの台詞だよ幸村くん」
「中学の三年間ずっと言わずに我慢してきたのにまさかこんな盛大にフラれるとは思ってもみなかった」
「まさか三年間も好いてくれてた事実を今知ったけど私の決意は変わらんぞ」
「じゃあお友だちからお願いします」
「私はずっと友だちだと思ってた」
「え、という事はつまり今日から彼女に」
「なりません!都合の良い脳みそだな!」
「こんなになまえが好きなのに!」
「と言われましても」
「俺はね、中学の三年間全てテニスに捧げてきた、だから高校生になったら今までの青春を取り戻そうと思ったんだ、今出来る事は今やらないと後悔するから、だから俺とお付き合い」
「しません!!」
「待ってよ今ので落ちるはずだろ」
「だから本当幸村くんご都合主義だね」
「なまえが好きなんだよ、分かって欲しい」
「痛い程分かってるよ」
「なら何で」
「だってさ、幸村くん、モテるし」
「……………は?」
「は?じゃねぇよしばくぞ」
「何それ、どう言う意味?俺がモテるとなまえが困るの?なんで?」
「だって、絶対嫉妬しちゃうし、幸村くんが他の女の子と一緒に居るの、やだ、じゃあねバイバイまた明日」
「待って、なまえ可愛い、お願いだからこっち向いて」
「じゃあ振り向いたら抱きしめてね」
「任せて、絶対離さないから」


.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ