小ネタ

□柳
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「お、みょうじ丁度いい所に」
「柳先輩さようならまた明日」
「まぁ待て、時間は取らせない」
「今まさに時間取られてるんで失礼します」
「面白い事を言うな」
「面白いのは柳先輩の頭の中身です」
「ふふ、そんなに褒めるな」
「やばい日本語通じないこの人」
「みょうじは猫派か、犬派かどっちだ」
「また唐突ですね」
「猫派の確率94%」
「俄然猫派です」
「やはりそうだろうと思った」
「なんで分かったんですか?」
「通学カバンに猫のマスコットが付いているだろう、筆箱の柄も猫、体育の授業の時に着けている髪留めも猫、それとスマホの壁紙とSNSのアイコンも猫だったな」
「ほぉー、なんだこの人もう言葉も出ないや!すっごい見てますね私の事!待ち受けなんてどうやって見たんだろう!あといつアカウント特定したんでしょうか鍵掛けてるのに!」
「ふっ、伊達にお前が1年の頃から見てはいないさ」
「しれっと言わないでくれます?鳥肌止まらないんですけど」
「時にみょうじ、日曜日空いてるか」
「空いてなかったらどうしてたんでしょうか」
「空けさせるまで」
「流石常勝立海テニス部参謀!さらっと恐ろしい事言ってる本当怖い!!」
「最近駅前に猫カフェが出来ただろう、そこに行かないか」
「…………………は、なん」
「『何で私が柳先輩と猫カフェなんか?』とお前は言う」
「何で私が、あ、え!?」
「そんなに不思議か?俺が猫カフェに行くのが」
「ええとっても」
「可愛いじゃないか、猫」
「確かに可愛いです、猫」
「みょうじのほうが可愛いがな」
「なんて?柳先輩熱あります?大丈夫ですか?保健室行きます?」
「体調は頗る良好だが」
「成る程これが通常運転なんですねますます怖いわこの人」
「お前はもう少し人の好意を素直に受け取れないのか」
「え、すいません…?あれ?なんで私今謝ったんだろ」
「みょうじに猫耳でも生えてれば完璧なんだが、どうにかならないもんか」
「おっとっとこの人とうとう危ないぞ」
「話を戻そう、日曜日は空いてるか?」
「私じゃなくても良くないですか?テニス部の人とか、クラスの子とか」
「俺はみょうじと行きたい」
「……日曜日、お、覚えてたら」
「ならば第三のアカウントで毎日ダイレクトメールで知らせてやろう」
「アカウントいくつ持ってるんですか!?あとどのフォロワーさんかな怖い!!」

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