小ネタ

□跡部と芥川
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「うおぉぉぉぉまじふざけんなよ!」
「いい加減止まれそこのブス!」
「誰がブスじゃボケぇ!絶世の美女だろが!」
「なんだまだ余裕じゃねぇの」
「うわっ、スピード上げんな馬鹿!」
「ハッ!俺様を馬鹿呼ばわりした事後悔させてやるぜ!」
「誰が捕まるかよ!」
「とっとと捕まっといたほうが賢明な判断だと思うがな」
「命が惜しいからそれは出来ない!」
「何何!?楽しそー!」
「おわー!芥川ちょっとどけー!」
「慈郎そのままそいつ捕まえろ!」
「了解だCー!」
「ふざっけんっなよっ!」
「あれ!?スッゲー!股くぐり!」
「なんだ、やるじゃねぇか」
「大体なんで跡部は私なんか追っかけてんのさ!」
「だから何度も」
「ちょっ、ちょっとタンマ、休憩、息きれた…」
「追いかけられてる自覚あんのかお前」
「うるせぇ」
「で、やってくれんだろ」」
「マネージャーならやらないって」
「Aー!なまえちゃんマネージャーやってくれんの!?」
「だからやらねぇつってんだろ何聞いてたんだよ芥川」
「何が気に入らねぇんだ」
「何がって、何もかもだわ」
「どうせ帰宅部で習い事でもやってる訳じゃねぇんだろ、暇ならマネージャーくらい」
「暇じゃねぇけど」
「ぐー」
「……樺地、慈郎連れてけ」
「ウス」
「樺地くん居たんだ!」
「何がそんなに忙しいんだ」
「あー、黙秘で」
「オラっ、吐け」
「はっ!?これは1個三千円の庶民には買えない北海道店限定のチーズマカロン!」
「食いてぇか」
「食べ、たいけどこれ食べたらマネージャーやらされるんでしょ」
「これを週三回食わせてやる」
「ひぇっ、いやでも、ダメだ!私の放課後は自分の為に使わなければ!」
「一体放課後何があるってんだよ」
「言えないな」
「名古屋店限定ロールケーキ」
「うっ、………すい……って……」
「何だって?聞こえねぇ」
「……薄い本作ってんだよ!!」
「……う、薄い本?って何だ?」
「薄い本ってお前、ほら、アレだよ、いや跡部には分からないか」
「その分からねぇ俺様に教えろ、薄い本とやらを」
「薄い本っておめぇ、アレだよ、あのー、どう言えば良いかな、自主制作の本!」
「あぁ、なるほどな、そんなもん業者に頼めば良いだろ」
「あのねぇ、お坊ちゃまには分からないだろうけどそこらの店のカタログみたいなもんじゃないんだよ、漫画をね、一から作るの、描くのもネタ考えるのも全部自分、だから私の放課後は氷帝テニス部に捧げる事は出来ないの、分かった!?」
「分からねぇ」
「テメェ私の酸素返せー!」
「まぁ良いからマネージャーやってくれ」
「跡部はどうしてそんなに私にこだわるの、マネージャーやりたい雌猫なんていくらでも居るでしょ」
「お前にそれ説明したって無駄なんだよ、良いから黙ってここにサインしろ」
「私は薄い本についてちゃんと説明したんだから跡部にもその義務はあるよね」
「……」
「何その微妙な顔」
「分かった、一度しか言わねぇから良く聞けよブス」
「よっしゃこい」
「…………お前が、なまえが俺の目の届かない所に居るのが、嫌なんだよ」
「……」
「……おい何とか言、おいなんだその手は俺の顔潰す気かよ」
「無理無理無理ちょっとこっち見ないで馬鹿」
「俺様を二度も馬鹿呼ばわりしやがってこのブス、おい手ぇどけろ」
「やっ、やだ!」
「……………なんだ、なかなか可愛い所あるじゃねぇの、顔、真っ赤だぜ」
「何なんだよお前本当にブスブス言いやがって!」
「なまえ、一ついい事教えてやるぜ」
「……何だよ馬鹿」
「俺様は好きなヤツ以外自らマネージャーの勧誘なんかしねぇ」
「……なっ、は、はぁ!?何それ」
「分かったら明日からそのジャージ着てテニスコートに来い、じゃあなブス」
「へぶっ、おい投げんな馬鹿!なっ、え、これレギュラージャージじゃん、え、え?」

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