小ネタ

□跡部(誕生日記念)
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「あーとべっ」
「某芸人みてぇに呼ぶな」
「わーご機嫌斜め」
「……今生徒会の、資料をな」
「……私邪魔だったかな、ごめん」
「あぁ良い、ここに居ろ、お茶淹れさせるからそこのソファーで菓子でも食ってろ」
「へーい」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「おい」
「はい!はい何でしょう!」
「お前俺様の顔に穴開ける気か?視線が痛いぜ」
「私そんなに見つめてたかな」
「はぁ、おいなまえ、ちょっとこっち来い」
「え、生徒会の仕事は」
「気が散って集中出来ねぇから今日は終わりだ」
「生徒会長なのに仕事放棄するのかよ」
「良いから早く来い」
「本当上から目線だねこの人!」
「ん」
「ん?」
「ほれ」
「なんじゃい」
「ここ座れって言ってんだ」
「ここって跡部のお膝?どうした?そんなに疲れたの?」
「お前まさか今日が何の日か忘れた訳じゃねぇよな、アーン?」
「忘れてた忘れてた」
「嘘つくな、とっとと座れ」
「……お邪魔しまーす」
「お前あったけぇな」
「帰りたい」
「帰さねぇぜ」
「やめろー!その声でその台詞はやめろー!」
「うるせぇな」
「うぅ…跡部の太もも座り心地最高…」
「お前の腹の肉も触り心地最高だぜ」
「おいやめろ!肉を摘むな!お前乙女の腹を何だと思ってんだ!!」
「……おい」
「……何」
「早く寄越せ」
「何をだよ、何にも持ってねぇよ」
「嘘つけ、じゃあこのポケットに入ってんの何だよ」
「ぜ、贅肉だわ!」
「どれ、なら俺様が見てやろうか」
「わ、わー!やだやだ!」
「ご丁寧にラッピングまでしてあるなんて、随分可愛らしい贅肉だな」
「跡部のそういう所嫌い」
「じゃあどんな所が好きなんだ?」
「ゲホッ」
「何むせてんだよ、落ち着け」
「ねぇちょっと、何開けてんの」
「俺へのプレゼントなんだろ?じゃあ良いじゃねぇか」
「やだよ恥ずかしいから家帰ってから開けて」
「家帰ってからもっと恥ずかしい事されるけどな」
「あのねぇ!……ちょっと、何、ねぇ、冗談でしょ」
「……この後に及んで冗談なんか言うかよ、こっち向け」
「うっ、やだ、だって」
「だって、何だよ、何されるか分かってんのか?」
「……私まだおめでとうって言ってないし、跡部の事好きだって言ってない」
「なら今どっちも言えよ、俺の目を見て、絶対逸らすなよ」
「跡部、お誕生日おめでとう」
「もう一つ足りねぇ」
「……好き」
「ふっ、上出来だ」
「んっ、跡部、あっ、ちょっと、ここ学校」
「安心しろ、人払いはしてある」
「確信犯かよ!」
「一生俺様に酔わせてやるから覚悟しろよ、アーン?」

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