短い呪文
□レポート
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城内からでて、庭の大きい木がある所まで来ると、ようやくリリーが足を止めた
そこには先客がいたようで、息をきらした二人を不思議そうに見ていた
「リリー、大丈夫か?どうした?」
「セブ…」
セブルスは立ち上がり、此方に歩み寄ってくる
名前は実際に関わったことはないので、目があったときに少し気まずかった
「お前は…いつもポッターといる…」
『失礼な。いつもじゃない』
「名前よ、セブ。
そうだ、またポッター達にちょっかいだされたんですって?」
「…あんなの、何でもない。
君が気にすることじゃないさ」
『そんなこと言わず、今度会ったらボロボロにしてやってちょうだい。特にシリウスを』
グシャリとレポートを握りしめながら名前が言うと、セブルスは驚いたようで、目を丸くしていた
『私のレポートを…!ああっ、思い出しただけで腹がたつ!』
「…レポート?」
「いろいろあったのよ、セブ」
(あっ!リリー見つけ…スニベリー!!
僕のリリーから離れろ!!)
(私がいつあなたのモノになったのよ?!)
(黙れポッター)
(おい名前!スニベルスと何してやがる!)
(アンタがパーにしたレポートやってんのよ!近づかないで!)
(なっ…?!スニベルス、テメェ何しやがった!)
(黙れブラック。
リリーはともかく、そいつの事で僕を巻き込むな)
(アンタ、マジでハッキリしてるわね)