魔法界の猫
□6話、ハロウィーン、相違点
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「名前がドラコに別行動宣言をしてから、ポッターに絡む回数が減ったらしいぞ」
夕食前に談話室のテーブルで今日出た宿題をしていると、何を思ったのか隣のセオドールがそう言ってきた
『…で?』
「いいや?」
ジトッとお互いを見ていたが、二人とも同時に小さく吹き出した
「宿題、終ったか?」
『丁度』
「じゃあお茶にしよう」
宿題をしまい、杖を振ってティーセットを出す
紅茶をカップに注ぎながら名前はクスリと笑った
『別行動宣言ねぇ…
毎回一緒に移動しないっていう意味だったんだけど』
「じゃあ、そう言ってやれよ」
『嫌。もう少し大人しくなってくれないと、評価が下がる一方じゃない』
「それ、結局は一緒にいたくないって意味じゃないか?」
『あら、そうかしら?』
「…」
セオドールはやれやれと首を振った
『あ、セオドール』
ズイッと伸ばされた名前の手を不思議そうに見つめる