魔法界の猫

□10話、校長、魔力
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『ん…』


目を覚ますと、そこには見慣れぬ天井が広がっていた。


『……此処は…』


どうやらベッドにいるようで、仕切りの為のカーテンもあった。来たことはなかったが、恐らく医務室だ。


「ああ…起きたのかね」


見ていた反対側に顔を向けると、ベッドを挟んだところにホグワーツの校長、アルバス・ダンブルドアがいた。

そのベッドにはポッターが寝ていたので、彼の様子を見に来ていたのだろう。


「調子はどうかな?」


ダンブルドアはゆっくりとした足取りで名前のベッドの横に移動する


『…大丈夫です』

「それはなによりじゃ。
……君には少し、聞きたいことがあるのじゃが…よいかね?」

『何でしょうか』


名前は体を起こそうとしたが、ダンブルドアは手で制した


「無理をしてはいかん。安静にな」

『いえ、特に怪我もしていないので……?』


身体に力が入らない。
やっとのことで上半身を起こしたはいいが、頭痛がする。


「言ったじゃろう。無理をしてはいかんと。
年寄りの言うことは聞いてみて損はないぞ?」

『……』


ダンブルドアは冗談めいた口調でそう言ったあと、咳払いをして名前に向き直った。


「さて、では君に聞く前に……何があったかを話そうかの」


それからダンブルドアは、あれから2日たっていることや、あの場所で起きたことを話し始めた。

賢者の石がホグワーツにあり、それを"クィレル"が狙っていたと言うことを。

 
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