short2

□Amaranth
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高過ぎるヴァーリ様の背は

寄り添う私がどんなに上目遣いにしてみても

その硬質に整った貌を見ることも出来なくて



自然に私は顔を上げる



ヴァーリ様を見ていたくて

ヴァーリ様を近くに感じたくて



「どうした」



低くやわらかい声

弧を描いた薄い唇



そうして見上げていた私の唇に

……ヴァーリ様の唇が静かに舞い降りた








BGM:尾崎亜美
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