SERVAMP

□心配性な彼女
1ページ/3ページ








「......なんですぐに連絡してくれなかったの!?」






C3に着いた名無しは、真っすぐにリヒトとハイドの部屋に向かっていた。


椿とぶつかったらしく、その作戦に参加させてもらえなかった名無しは
手当てをしたとC3から連絡を受けて、慌てて来たのだ。













ハイドの下位吸血鬼であるにも関わらず
「危ないから」の一点張りで、待機させられていたことに不満を感じつつも
ハイドに連絡してくれなかったことを問い詰める。


黙々とメロンを食べているリヒトの横で
ハイドは、怒っている名無しの顔をチラリと見た。






ハイド「.........まあ...一言で言うとリヒトと“和解”できたんス。

...その後いろいろあったんスけど、退院もちゃんとしたし...。」





「......わ、和解!?

あのねぇ...怪我して帰ってきて、何が“和解”よ!!」






言い返されたハイドは、拗ねたように唇を尖らせた。




ハイド「......まあ、手当てなら、もうC3がしたし...。」







「......そういう問題じゃない!!!」







強く言うと、ハイドはお手上げ...と手をひらひらさせながら
奥にある用意された自室に入っていった。




かなり前からハイドの下位吸血鬼だった名無しは
今ではすっかり兄妹のような関係になっていた。

さっきのような言い合いも、日常的で珍しいものではない。


それもあってか、リヒトはハイドが席を立ったのをチラリと見て
また、メロンに向き直る。









「...リヒトも!!

........。.........無言でメロンを食べないの!」









ハイド「......それ、俺もさっき言ったっス。」




名無しが言ったすぐ後に、ハイドの部屋から声がかけられる。


声を聞いた名無しは、思わずため息をついた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ