SERVAMP
□ブーツはどこへ?
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その日。
名無しはリヒトに怒っていた。
「あのね、リヒト!この前ね!」
リヒト「...名無し、ピアノの練習始めるから今聞けない。」
「あ、リヒト!私...。」
リヒト「くそ!...あのクソネズミどこ行った!!」
「...あ、あの......リヒト...。」
リヒト「...ミカエルがご飯を食べない。......なぜだ。」
ロウレス「もー...だから、こうやってタッチペンで...。」
理由は、もちろん。
リヒトがこれっぽっちも話を聞いてくれないから。
ピアノの練習であったり、ロウレスを探している最中であったり。
...DSの中でのペット、ミカエルの世話で忙しかったり。
話しかけるタイミングが悪かった...というのもあるだろう。
それに、そこまで大事な話ではない。
ただ、リヒトと話がしたかったのだ。
「.............。」
冷静に考えれば「タイミングが悪かった」で済むのだが
名無しはミカエルの世話をしているリヒトをじっと見てニッと笑った。
(......私をとことん無視した罰だ!!)
名無しの視線の先には、リヒトの履いているブーツがあった。