SERVAMP
□多災難?
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ガムは無事に取れた。
靴についたガムを取るのは大変なんじゃないかと思ったが
思ったよりすんなり、簡単に取れた。
「...ガム踏むなんて.........どうしたの。
私が知る限り、そんなの初めてじゃない??」
リヒト「...................初めて...。」
「......うん...だよね。」
いつものリヒトなら、ここで「帰る」と言いだしそうだが
今日は何も言わずに散歩を続行している。
私がいるからだといいな。
名無しは頬を緩ませながら、リヒトのブーツを見た。
見てすぐに、ふと思うことがあった。
「...もしかして、ブーツの方に問題があるんじゃない?」
くるりと顔をこちらに向けたリヒトは、まだ眉間にしわを寄せたままだ。
リヒト「.........ブーツに、不運とかあるのか。」
「.......................知らない。」
リヒト「だったら、たまたまだr......。」
リヒトが言い終わるか終らないか。
そんなタイミングで、通り過ぎた自転車。
その自転車が、少し緩い泥の上を通ったせいで
泥が跳ねてリヒトのブーツにかかった。
「..................。」
リヒト「...................。」
2人して、泥がついたブーツを見つめる。
「......ブーツの、せいじゃない?」
今度はリヒトは何も言わなかった。