ハイキュー

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侑「ボール出し、もっと高くせえって言うてるやん!」





「限界や!!...もっと身長高い美人に頼めっ!!」


侑「なんでそこで美人が出てくんねん!!」



「男はみんな、美人の方がええんやろー!!」






治(自主練こんな煩いん、ウチだけちゃう...。)



トスの練習をしている2人を見ながら
治はズルズルと、壁にもたれたまま座った。


隣のコートでは、3年の尾白アランがサーブ練習をしながらニコニコと2人を見ている。

あれをにこやかに見守れる辺り
さすがは3年...と、治は内心で密かに感心した。






角名「...ちょっと、聞いてもいい?」






いつまであの言い合いは続くのかと見ていたら
隣に、さっきまでサーブ練習をしていた角名倫太郎が立つ。



治「......ええよ。」



聞いてもいいか、と許可をとることに多少の疑問を抱きつつも承諾すると
角名は、治の隣に座った。








角名「...あの2人、付き合ってるけど...。

......なんとも思わない?」








そう言って角名が指さすのは、やはり名無しと侑。


治は、なんとなく想像していた質問と
いざされた質問が同じだったことに、少し安堵した。







治「......それは...。
...俺も、名無しのこと好きやったら...が、前提やないと。」








角名「...え...好きじゃないの...!?」





治「......好きやで。

........けど、侑の好きとは...多分ちゃうわ。」





角名「..........??」



首を傾げる角名を視界の端に捉えたまま
治は、勘違いをしないよう、はっきりと言い切った。








治「......名無しはもう.....家族みたいなもんや。

...彼女とかより......“妹”に近い。」









角名「..........ああ。......そっちね。」




治の答えに満足したのか
角名はまた、言い合いをしている2人に視線を持っていった。
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