ハイキュー
□不機嫌な彼女
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とにかく理由を聞こうと思う。
「...クラスの女子のグループで
『バレー部の主将の人、かっこよくない?』
って話になりまして。」
黒尾「........ほう。」
孤爪「...グループ?......ああ、ライン...。」
研磨がチラリとこっち見たから、ちょっとは興味ありかと思ったけど
...そうじゃないっぽかった。
俺<ゲームだった。
知ってるけどな(笑)
「それから、私がバレー部のマネージャーだからって...。
......クロ先輩のこと、すごいたくさん聞いてくるんです。」
あからさまに迷惑そうに、頬を膨らませて
スマホをじっと睨む名無し。
...スマホは無罪だとは思うんだけどな。
そこからは、流れるようにスラスラと事情を聞いて
たまに、なぜか俺への愚痴まで聞いた。
たまに...でいいのかってくらいの頻度で、俺への愚痴を聞いた気がする。
まあ、言ってくれた方がいいとは思う。
直せるしな。
......直せるものは。
そもそも、名無しの話を聞いていて1つ思うことがあった。
黒尾「...っつかお前、なんで俺と付き合ってること言わねえんだよ。」
言ってしまえば、それで「はい、おしまい」って内容だろ。
俺の言葉を聞いた瞬間
名無しは、不機嫌な顔から一変、真っ赤になって
「......それは...その......。
.........なんか、恥ずかしくて...。」
分かりやすく、照れた。
黒尾「......かわいいな、お前。」