ハイキュー

□08
1ページ/5ページ




翌日。


名無しは、体育館裏の冷水機で部員のドリンクを準備しながら考え込む。



今朝、“どうでもよくはなかった”から一応治に話をすると
「それは割とどうでもええことや」と一言で済まされてしまった。




(...どうでもええこと......??)




本当にそうなのかと考えながらも
気づいたらドリンクの準備は終わっていて、体育館に運ぼうとする。









マネ「...名無し先輩、話があるんですが。」









籠に手を伸ばした時だった。


後ろからかけられた声に反応して振り返ると
昨日、侑に告白した1年マネージャーが立っていた。




(......まさか、向こうから声かけてくるとは...。)





向こうから来たことに驚いたが
今は、1軍のメンバーしか体育館にいない。


1年マネージャーはみんな2軍、3軍の方に付いているはずだ。

そして、今は1軍以外、外周中。



おそらく、他の2人に任せて抜けて来たのだろう。





「...私も話あるけど、今は部活中やから...。」





横を通ろうと顔を背けると










マネ「...宮先輩......侑先輩と別れてほしいんです!」










突然そう言われて、思わず足が止まる。




「.............え?」







マネ「私、中学のバレーの大会で侑先輩のことが好きになって
他県だったけど...この高校に入ったんです!」







(他県って聞いとったけど......やっぱりツム目当て...。)







マネ「...名無し先輩は幼馴染だから仲が良いけど...。

...私の方が、侑先輩のこと好きな自信あります!!」







「...........。」







マネ「...もし、侑先輩と一緒にいたいからってマネージャーやってるなら...。
...先輩と別れたら、マネージャー辞めるんですか。

......もし、その程度なら......!!」






名無しが何も言わないのをいいことに
1年マネージャーはスラスラと話す。


そんな1年の止まらない言葉を











侑「......はいはい、ストップな。」











侑が後ろから無理やり遮った。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ