ハイキュー

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侑への告白事件から数日経った、部活後の体育館。


更衣室から出た名無しは侑と治が待つ校門に向かっていた。








侑と治に声をかけて、帰ろうとした時。





マネ「名無し先輩、名無し先輩!!

明日は何時に来る予定ですか!?
...あの、私まだ、早くに来てる部員が誰か知らなくて。」





侑に告白した1年生マネージャーが、走ってきたのだろう、肩で息をしながら明るく聞いた。



あの日以来、妙に名無しに懐いてしまった彼女は
今ではすっかり仲良くなって、名無しもあだ名で“よりちゃん”と呼んでいる。

マネージャーとしての態度や仕事も、他の1年より真面目なものとなり
その辺りを評価するよう名無しが監督の黒須に頼んだこともあってか、昨日から1軍の練習に入っていた。






「........ああ。

明日は6時に来ればええから。...無理せんでも...。」



マネ「......いえ!!

...あの...私あれだけひどいこと言ったのに...その......先輩、すごくかっこいいなって。」






頬を染めて話す“よりちゃん”に、侑はこの上なく嫌な予感がした。


......その予感は、残念ながら的中することとなる。










マネ「......“イキんな”って言われた時...ときめいちゃって......!」










侑(......ええー......ウソやろ...。)





顔を引きつらせる侑の横で、名無しはニコニコしている。


名無しからすれば、漫画通りにならずに
関係がいい方向に進んだことに、満足しているのだ。






治「......侑、顔。」






治は、侑の顔に怪訝な表情を見せた。







侑「......何あいつ...ときめくって、ドMやん。」







ははは、と笑うが声しか出ていない。


顔は引きつったままで、目は死んでいる。






治「......笑えてないで。」
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