七つの大罪
□美味しい料理 メリバン
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2月14日、世間的にはバレンタインだがその日に誕生日を迎える人も居るという事を忘れないで欲しい。
「だんちょ〜♪ チョコくれよ♪」
「...ん? そういや今日はバレンタインか!」
「そうそう♪ 勿論、チョコ用意してくれてるよな?」
「悪い! まだ用意してない!」
「えぇっ!? じゃあ、チョコくれねぇのっ!?」
「チョコはまた後でな! それよりもバンに食って欲しいもんがあるんだ!」
「...食って欲しいもん? まさか、だんちょの料理食えとか言わねぇよな...?」
「その通り! バンさん分かってんじゃん!」
「マジかよっ!? だんちょの料理見た目は良いけど、めちゃくちゃ不味いよな...」
「いやいや! それが今回はちゃんと美味しく作れたんだ!」
「...本当かぁ〜? あまり、信用できねぇんだけど...」
「大丈夫だって! 俺を信じろ!」
「...だんちょがそこまで言うなら信じるけどよぉ。」
「じゃあ、ちょっと待っててくれ!」
「分かった♪」
〜5分後〜
「待たせたな! どうぞ召し上がれ!」
「スゲーな♪ 相変わらず見た目は美味そうだな♪」
「だろ? でも今回は見た目だけじゃなくちゃんと美味く作ったから味わって食ってくれよな!」
「いただきます♪」
「...どうだ? 美味いか?」
「っ!? 美味ぇ〜♪ だんちょの料理じゃないみてぇ♪」
「そうだろ? 今日は特別な日だから頑張って作ったぞ!」
「...特別な日? 何かあったか?」
「バンさん...もしや自分の誕生日忘れてんのか?」
「...あっ! ヤベェ忘れてた♪」
「まっ! そんな事だろうと思ったけどなっ!」
「誕生日よりバレンタインの事しか頭になかったわ♪」
「自分の誕生日くらい覚えておけよ!」
「わ〜ったよ♪ 覚えとく♪」
「そうだっ! あともう1つバンに作ったもんがあるんだ!」
「まだあんのかよ♪」
「誕生日といえばケーキだろ? これも美味いやつだから食ってみ?」
「ケーキって言うから切り分けてるかと思ったけどホールかよ♪」
「ホールの方が沢山食べれるからな!」
「だんちょも一緒に食おうぜ♪」
「勿論そのつもりだったぞ! ただ食うだけじゃつまらないからバンさんから口移しな!」
「...はぁっ!?/// そんなのするわけねぇだろうがっ!///」
「...してくれねぇの?」
「っ/// だんちょからなら良いぜ///」
「なるほど! 俺からなら良いのか!」
「じゃあ早速...」
その後、バンが嫌がるまで口移ししたそうです。
「バン、誕生日おめでとさん!」
「ありがとな、だんちょ♪」
この先、どんな困難があっても2人なら乗り越えて行ける。
そんな気がした1日だった。