安室透

□10日目
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あの後婚姻届を提出しに行った降谷零が再び戻ってくると何故か宅配業者の人を連れてきては今日の朝に引っ越してきたばかりのマンションから荷物を運ばれる

何がなんだか分からず問いかければ

降谷「籍を入れたんだ別々に暮らすのは可笑しいだろ?俺が住んでるマンションに引っ越してもらう」

と言われた

かなり納得がいかず

宅配業者に「運ばなくて良いです!運ばないでください!」と止める

困っている宅配業者に降谷は「全て運んでくれ」と雫を取り押さえ作業を進める

運び終わると「俺の家に行くぞ」と無理矢理 車に乗せられる

暫く運転すると車が止まり
前とは違う家(アパート)マンションに着いた


そのマンションは100階建で しかもエレベーターに乗ると最上階(100階)の
ボタンを押す

「(最上階!?前とは違う家(マンション)だよね!金持ちなの!?)」

100階に着き降谷と書かれたプレート
鍵を開け「入れ」と言われ渋々中に入るとその後に降谷も入った

部屋の中を一通り案内され
椅子に座ると家でのルールを決められた

降谷「雫には仕事を辞めてもらう 正確には俺が退職することを電話で話した」

「えっ?
退職…退職!?
どういう事ですか!」

降谷「雫は仕事をしなくていい お金の心配はしなくていい
雫はただこの家に居てくれればそれでいい 何か欲しいものがあれば言ってくれ 俺が買ってくる」

「それは要は外に出るなって事ですか?」

降谷「そういうことだ」

「どうして…」言いかけた所で降谷のスマホが鳴る

降谷「ちょっと待っててくれ」

と電話に出る 話の内容は距離が離れていたため聞こえなかった

降谷「すまないが用ができた
俺が帰ってくるまでマンション出るなよ」そう言うとマンションを出ていった

一人の残されやることがなくスマホを弄ろうとしたら無い…

まさか前のマンションに置き忘れてきたのだろうか?
取りに行かないとと思い玄関に行くとどこを探しても靴がないのだ

「靴が無い…」

やられたと思った

外に出るなと言われていたため
用心深く靴を取られたのか
それとも捨てられたかのどちらかだが…これでは外に出られない…。

仕方がなく部屋に戻りおとなしくテレビを観ること三時間後

ガチャッ

降谷「帰った」

「…ムスッ」

降谷「何をムスッとしてるんだ」

「わかりませんか?」

降谷「ああ もしかしてスマホと靴の事か?」

「そうですッ…て…スマホもあなたが!返してください!」

降谷「返してもいいが解約してきたからな」

「…解約…」

降谷「ああ 解約して連絡先も消した 問題あるか?」

「あるに決まってるじゃないですか(怒)人のスマホを勝手に解約して!しかも連絡先も消すなんて!ありえません!常識はずれです!」

降谷「妻が他の男と連絡をとってたら嫌だろ」

「職場の人とでしょ!」

降谷「退職したから連絡先なんか必要ないだろ」

「交友関係もあるんですよ!」

降谷「男とか?」

「なんで男限定なんですか!
女子ですよ!」

降谷「にしては女子より男性の連絡先が多かったんだが?」

「そんな事ありません!
それと私の靴がないんですが?」

降谷「外に出ないんだから必要ないだろ」

「買い物もさせてくれないんですか!」

降谷「言っただろ欲しいものがあれば言ってくれと俺が買ってくる」

「自分の目で見て買いたいんです!」

降谷「わがままを言うな(怒)」

「わがまま!?
どこが我が儘なんですか!
何で降谷さんが…「降谷じゃない!
零って呼べ(怒)」

「嫌です!
それこそ我が儘じゃないんですか(怒)」

降谷「俺のどこが我が儘なんだ(怒)
籍を入れたんだ夫婦なんだぞ!」

「籍を入れたのも夫婦になったのも
降谷さんが!勝手にやったことでしょ!人の気持ちも考えないで!」

降谷「降谷さんじゃない零だ!」

「絶対に呼びません!
話それてます!
靴を返してください!」

降谷「あんな物捨てた(怒)」

「あんな物!?
あんな物ってなんですか!
靴ですよ!私の靴!
捨てたって誰の許可を取って捨てたんですか!勝手に本人の許可なく物を捨てるなんてありません(怒)」

降谷「あんな物はあんな物だ!
いい加減諦めろ(怒)」

何時間も大きな声で言いあいが続き
最終的には雫が口をきかなくなった


続く
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