ルパン三世Part6 エピソード0 −時代−


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リアルタイムで見ました。
Part5のラスト2回は割と否定派で次元の例のあのセリフは言って欲しくなかったなと思っている私ですが、率直に言うと冒頭の入り以外は次元大介とはどういう男であるかを体現した回でした。

この先は長々とした私の個人的な感想です。
細かいところへの反応や自意識過剰な表現もありますので、それでもいいよという懐の深い優しい方のみお読みください。


小林清志さん演じる次元大介が最後であると聞いてどんな内容になるかも分からずPart5軸であるという情報しかなく不安を抱えたまま、始まる数時間前からそわそわしていて、吐いて泣いて全ての感情を1度ぶちまけてから見たい気持ちでした。
なんなら始まる直前から泣いてました。

Part5からAIやらインターネットやらの時代の話をしなくちゃいけない役割にされているところが正直私は少々気に入らなかったのですが、そういう説明役は五右ェ門では少々難しいですし、ルパンと不二子はまず問題なく溶け込めるのでやはり王道を現代に馴染むように続けるには次元大介がその役割を果たさなくてはならないんですよね…
そもそも、そうした役割が必要になることがなんとも言えない気持ちになりますね。
王道、クラシック、変わらない……いいじゃないですか、とても。私は変わらない王道な犯罪者であるルパン三世たちが大好きです。できることなら、ずっと王道のままいて欲しいです。
古き良き王道なルパン三世が好きな身としては次元大介が変わらないクラシックなスタイルでいてくれることに感謝しています。

作画に関して
時間軸がPart5とPart6の間とあってPart5寄りの衣装と作画ではあったと思いますが、Part4やPart5と比べると少々荒い作画だなと感じました。
1stから50年演じ続けてきた小林清志さんだからこそ表現できる魂の籠った次元大介ではあるのですが、交代
にあたりそれ用に急ピッチで制作された作品といった印象を持ちました。



さて、ここからは気になったシーンやセリフを抜粋してリアルタイムで見ていて思ったことを書き連ねます。
メモを取りながら見ていたため見落としもあるかと思います…
書き方の統一がされていなくお見苦しい文章ですが、ご容赦ください。


簡単にプラスチック製の銃を撃たないでいてくれたことは、とても嬉しかったです。彼にはコンバットマグナム、もしくは実弾の銃を撃って欲しいですもん。
次元大介は人一倍、銃をもつ重み、責任、信頼、経験…言葉では表しきれないたくさんのものを背負って抱えて銃を構えているのでしょうから。


「自分だけ無様に逃げるわけにはいかねぇ」のセリフ、すごく刺さりました。


「うまい酒とうまいタバコ…」
ありがとうございます、うちの小説でも近いセリフを言わせた事があるので小林清志さんのお声で聞けてとても、とても嬉しかったです。


戻ってくるのは「当たり前だろ」と普通に言えるルパンの信頼の厚さに「タダ働きで終われるかっての」と返して戻ってくる義理堅さと、あくまでもビジネスライクな物言いがとても好きです。


ルパン曰くもの好きで浮気しない一途な次元大介と「俺はお前とは違うんだよ」と返す次元大介。
ここはすっっごく嬉しかったです!
ルパンと次元は光と影のように対象的な存在だと思っているので、浮気ものなルパンと一途な次元として当サイトでも書かせていただいていてここの解釈一致が本人たちの口から明言されたのは感動でした。ありがとうございます。


大きなマンガ肉に大興奮で反応する次元
いつものご飯の取り合いの尊さに感謝しました。
取り合いをしていたくせにいざルパンから譲られると頑固に断る癖に結局は折れて食べる姿がもうもうルパンに甘い次元で「こりゃうめぇ!」って全力で楽しそうに笑って呑んでいる姿が少々痛々しくもありましたが嬉しくもありました。


試し撃ちをするかと思いきや超ご機嫌で撃つフリだけ
こちらも少し空元気であるように感じてしまいましたが、酔っていると次元大介でもネジが緩むところがあるとも感じられてとても良かったです。
楽しんでいる部分もありつつ、深く思う所もありつつという複雑さを感じました。


「こいつ(銃)と飲む酒がうめえ」
銃をただのモノ扱いせず「こいつ」と呼ぶところはやはり次元大介ですね。ここの表現の仕方は当サイトでも大切に書かせていただいた部分であり大変嬉しかったです。


五ェ門の「酒は飲んでも呑まれるな」は重い言葉ですね。この一言だけでも五ェ門が次元の内に秘めた想いと違和感を感じ取っているのが分かりますね。
そのやり取りで次元が気まずそうに席を外すのも図星であることを肯定していて、長年一緒に仕事をしてきたからこそ分かる細かな変化を察知していて時間の流れを感じました。


試し撃ちと銘打って指で撃つフリであったり実弾を発砲したり、(恐らくレアケースではあると思いますが)酔っ払うと少々厄介なおじさんになるところも、やはり以前書かせていただいた部分でもあるので、わざとそういう演出を次元大介が自らやっていたのだとしても嬉しいやり取りでした。


五ェ門の「あの男、今日を最後の宴にしようとしているのではないか?」
五ェ門が違和感の核心に触れた部分です。
やはり長年一緒にいると少ない変化でも分かってしまうんですね。


ルパンの「ただ今を楽しむだけだ」
次元と相反する考え方だなと感じました。
ここの部分はうちのヒロインと似た意見でもあるなーと思いました。うちの子の話になってしまうのですが、このセリフは似た考え方ではあるのですが全く同じ考え方ではなくて、
ルパンは変わりゆく時代に己が柔軟に対応して新しものを自らどんどん取り入れに行く挑戦的な意味での「今を楽しむ」に対して、うちのヒロインは自ら取り入れには行かないけれど、眼前に与えられたものが自分に合えば取り入れようとするタイプの「今を楽しむ」なんです。
不変を望み己を貫くクラシカルな次元と、最新に対応して己を変化させるフレキシブルなルパンの間に位置する存在です。
分かりづらい表現ですみません。


五ェ門は引き止めたい
ルパンは引き止める気は無い
ここの五ェ門はPart5後の時間軸での五ェ門の末っ子気質なデレが見えましたね。Part5のあの一件後にルパンたちへの愛が深まっていそうでほっこりしました。
それに対してルパンは真逆の考え方。一口に言ってしまえば先程のフレキシブルな考え方なんですが、きっともっと深い考え方な気がします。
ここは少し原作っぽい雰囲気を感じました。次元の方がルパンへ執着しているような、次元がいなくなったとしてもルパンは自分が楽しむことを辞める気はないと宣言しているように感じました。


「時代が変われば俺も変わってきたけど、次元大介は変わらないできた男で、あいつを黙って受け入れるのが筋」
この辺りのセリフは細かな言葉選びはメモできていないですが、ルパンの懐の深さと優しさを感じました。本人の意思でないのに強引に付き合わせるのは違う、突き放すのではなく黙って見送るという姿勢に大人の信頼を感じました。ルパン三世ってかっこいい!!


不二子「私と組まない?」
次元「俺がお前と?こりゃ傑作だ!天地がひっくり返っても有り得ねぇ。俺には向かねぇな。お前ぇがいい女だってことは分かるが」

不二子をいい女だと認めながらも不二子と組むことには傑作だと笑い飛ばす姿はとても安心できました。そうなんですよね、一応不二子が美人であったりいい女であることは認めつつも裏切るところやその他譲れない許せない部分があるのが次元視点での不二子なんだなーと改めて知れて良かったです。不二子を認めることで間接的にルパンへの理解も示していますし。
不二子視点でもルパンと組むより上手くやれるだけのスキルがあると次元を認めているあたりもお互いへのリスペクトを感じました。
不二子は次元が自分とは組まないと断ることを見越して誘いをかけているでしょうし、万が一その誘いに次元が乗るようなことがあっても普通に組んでみて最後はしっかり裏切りそうな空気感を感じて、この2人のやり取りも見ていて楽しかったです。
ただ、1つだけ納得がいかなかったのは、「裏切りは女のアクセサリー」という言葉を不二子が自ら言ってしまったこと。あのセリフはルパンが紳士的に女性を擁護する言葉として、女性の愛嬌の1つであると表現するために優しさで不二子を包んだセリフであって、不二子が自らそれを言ってしまっては不二子の良さもルパンの良さもなくなってしまうと思いました。
不二子があえて自らそのセリフを言うことで、自分を悪女であると演出して貴方の相棒はルパン三世でないとダメだと暗に示しているという解釈もできなくはないですが、これを一般の人が見た時にひと目で正しく理解するのはかなりの難度だと思うので、もしそういう演出であるならそれは適切ではないなと思いました。


銭形に居場所がバレたシーン
不二子「そんなに酔っ払って大丈夫?」
次元「俺を誰だと思ってる?酔い醒ましに丁度いい」
ここからはもう腹を括った次元大介ですね。うん、間違いなくかっこいい。自分の腕に対する自信と余裕。ロマンチストで大人の余裕の中に腹を括った力強い次元大介の次元大介らしいかっこよさ…


「無茶すんじゃねぇーぞ」
「お前も抜けがけすんじゃねぇぞ その酒1人で飲むなよ」
ここのやり取り、お互いへの安心と信頼を感じられました(泣)うう、好き。
これから先があるからこその心配の言葉と、不安を微塵も感じさせない当たり前に切り抜ける自信を見せる返し。


「つまらぬ時代はこっちから笑い飛ばしてやる」
ルパン三世の中でこれは次元大介にしか言えない言葉かなと思いました。(銭形さんでももしかしたら言えるかも。この辺りは2人に少し似たような所がある気がします。)
これから先、デジタル社会のAIやらなんちゃらにふんって鼻で笑ってバカにする姿が想像に硬かったです。これからもこだわりを持って変わらずにいてほしいなと思いました。


「少々火薬が強すぎたか」
これが小林清志さん演じる次元大介の最後のセリフでした。
強すぎます、かっこよさという火薬が…!!
次元大介という男の生き様が!!
でも、もっと火薬が強くてもいいんですよ?もっともっと強すぎる次元節を、50年も魂を吹き込んでくださった小林清志さんの口から紡ぎ出してほしいです。
願わくば、永遠に小林清志さんの次元大介を堪能していたい。

ルパン「またうまい酒を飲もうぜ、次元」
"また"、次を望む約束。嬉しい表現です。
これはクリカンさんから小林清志さんへのメッセージにも取れる表現だなと感じました。


まだまだ小林清志さんの次元大介が大好きで来週へ気持ちを切り替えられないままいます。なのでまだ大塚明夫さんの演じる次元大介を心から楽しみにできる気持ちはありませんが、それでもいつか大塚明夫さんの次元大介が大塚さん自信に馴染み大塚さん自身が納得して自信を持って次元大介を演じられる日が来るよう祈っています。


小林清志さん、50年間ありがとうございました。
貴方様のおかげで次元大介という男に惚れ込むことができ幸せです。お疲れ様でした。

あわよくばまた演じてくださるのを待ってます。いつまでも。



あ、来週からもルパン三世Part6は見ます。
作品として面白いものになりそうだなと期待している面があるので!




長々とお付き合いありがとうございました。
それではまた、いずれお会いしましょう



ゆず




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