異能者男勝りの娘と戦国BASARAさん達
□クローゼットの怪
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なんやかんやで朝ごはんを食べ終わるとそそくさと小十郎と佐助は食器を回収して洗ってくれる、手伝うと言ってもいいからと佐助に背を押されてソファーに座らされてしまう。
心配でキッチンの方を見ると食器洗浄機など使いこなしているのを見てクッションに座ってる柚葉を見る。
《‥言ったじゃない、私は使い方を教えただけって‥》
『すげぇ、あの2人主夫なんだけど‥』
《いいじゃない‥楽できるわよ?》
【そーだ、そーだ、楽しちまえよ】
『お前まで〜‥』
澄ました顔でクッションに伸びている柚葉を真似る様に影から出てきた蓮も狐の姿で人をダメにするクッションで伸びていた。
そこへ、政宗と幸村が来ると私に許可を得て両隣に座ってくる。
『あぁ、そうだ‥せっかくだからここへどうやってきたか聞いてもいいですか?』
「OK!と言っても来たのは真田と同じなんだけどな」
『そうですか‥突然この部屋に来たー‥とか?』
「いや、あちらの木箱の様なものから出てきたのでざいまする」
『クローゼットから?』
何の変哲もないクローゼットに近寄って試しに開けてみるも何もおかしいところはなく仕事着が入っているだけであった。
とりあえず試しに閉めて開けたりを繰り返してみるも何もおかしいところは無かった。
『ねぇ、柚葉本当にこっから出てきたの?』
《えぇ、出てきたわよ‥全部見てたから、といっても害はなさそうだから話しかけずに放っておいたのよ》
「なっ、最初から見られておったのか‥」
《ごめんなさいね、皆‥色男だからつい‥それに卯月も少しは刺激があった方がいいでしょう?》
『いやいや、柚葉さんよ、何度もいうけど、もう刺激通り越して胸焼けがひどいんだよ‥』
扉を閉めて聞くと当たり前のように語る柚葉に政宗達も苦い笑みを浮かべて居た。
そして、柚葉はクッションを降りて器用に私の肩に登ってくると耳元で囁いてくる、それに対して政宗と幸村を眺めながら苦い笑みを浮かべた。
「とりあえず、戻り方が分かるまでここに居させてもらうが‥つまんねぇな」
【だったら、伊達の旦那ぁ‥いいもんがありますぜぇ?】
頭の後ろで手を組んでソファーに更にもたれかかった政宗に蓮はニヤリと笑うとクッションから降りて触手を使いテレビゲームを取り出す。
「おお、これはまた珍妙な‥」
「おい、蓮‥そりゃなんだ?」
【これはゲームっていうもんでして勝負事をテレビで出来ちゃうんすよ】
「おー、面白そうじゃねぇか‥やってみようぜ!真田!」
「はい!政宗殿!」
【なら、おれもやりますね】
『あー、やめといた方が‥』