欅坂 短編


□puppylove
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初の短編です。Perfumeのpuppyloveでイメージしてみました。すごく短くて下手ですがどうぞ。


「だにぃー…」
「何?理佐…って、ちょ!腕噛まないでっ!」
「うー…」
「何!?どうしたの?」
「それがさぁ…さっき…」


由依が1人で楽屋のソファーに座っていたから
「由依ー!おはよ!」
「…ん?ああ、おはよ」
「この前のwithの由依めっちゃ可愛かった!」
「あー、ありがと」
「この前のけやかけの好きな異性のタイプのやつ、私同性だけど当てはまる?どう?」
「…」
「そう言えばオンエア見たけど一生懸命説明してる由依めちゃくちゃかわいかった…!」
「…」
「てかどうなの!?当てはまる!?」
「……朝からうるさいよ…」
「…ひどい!ちょっとー、そんなこと言わないでよお…」
「…今は気分じゃないの…」
「そんなあ…」
退屈そうにしてたから声をかけてあげたのに、私がしつこ過ぎて低血圧の由依は鬱陶しそうな顔をして私を無視してスマホゲームを始めてしまった。

更に…
「由依ー!」ガバッ
「!?…なんだ理佐か、暑いから離れて」
「ええーひどいー」
「ちょっと!人と話してる途中にイチャイチャしないでよ!笑」
「別にしてないから、てか早く離れて」
「ほら理佐!彼女さんがお怒りだよ笑」
「もう…なんか今日冷たいなー」


「という事があったんだよ…ねぇーどうしよ…!」
「……」
「いくらなんでも冷たすぎだよぉぉ…」
「……」
「ねぇー」
「……」
「…だに?」
「そんなことか!ちょっとでも心配して損したわ!!」
「はあ!?そんな事とはなんだ!こっちは困ってるんだからなー!!」
「へっ!一生困ってろー!笑」
「てか!絶対私の方がゆいぽんの事大好きだから!」
「はぁぁぁー!?絶対絶対絶対!私の方が由依の事大好きで愛されてるから!!」
「いや!私だな!」
「いや!絶対私!」
「絶対、私!」
「絶対絶対、私!」
「絶対絶対絶対、私!」
「絶対絶対絶対絶対、私!」
「絶対ぜっ…もうやめよ…」
「…そだね…」
「はぁ…誰かさんのせいで疲れちゃった、アンケート書こー」
「勝手に張り合ってきたのはだにでしょ、私にも取って」

おだななと言い合いをして疲れてしまった私たちは大人しく椅子に座ってアンケートを書いていた。

すると
「私も書こ」
と由依が私の横に座ってきた。
「由依!」
「ゆいぽん!」
思わず2人で同時に叫んでしまった。
「え、なに?怖いんだけど」
今日は結構冷たかったのに自分から隣に座ってくれたので少し期待したけど相変わらずのままだった。
しばらくして私はアンケートを書き終わったのでスマホをいじっていると

ギュッ

片方の手に握られた感触。
慌てて横を振り向くと平然とした様子でアンケートを書いている由依がおだななには見えない角度で手を繋いできた。

「…///」
さっきまでツンツンだったのに…こんな可愛いことをされたら照れてしまう。
もう一度チラッと横を向くと顔は平然としているが耳が赤くなっている。
自分のキャラらしくないことをやってしまったと思ったのだろう。自分から繋いできたのに照れている。
そんな由依が愛おしくて少し強く握り返すと耳がさらに赤くなる。
そしてまた強く握り返される。

「理佐…何ニヤニヤしてるの?気持ち悪いよ」
「いや、なんでもー」
「だにー」
「なに?」
「勝ったわww」
「は!?何が!?」
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