七つの大罪

□2話
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「目が覚めたんだな!」

そう言って部屋に入ってきたのは

『…豚?』

ピンクの豚。

「豚じゃねぇ!ホーク様だ!」

とか言ってる。

『ポーク??』

というか、喋った。
喋る豚。

「メリオダス、変な拾い物したみてぇだな」

『…ワンドル…?』

「お前、その名前…」

「メリオダスも初めて会った時その名前呼んだよな。
なんなんだよ、ワンドルって」

『…ううん、ごめん。何でもない』

ふと出た名前。
何かはわからない。
でも、懐かしさを感じたんだ。
この豚さんを見ていたら。

「豚じゃなくてホークな」

『あ、うん。
よろしくね』

「それでてめえの名前は?」

『あ、私の名前はー』

まだ名乗れない。
さっき自分の名前を教えてもらったばっかりで。
懐かしさは感じたけどもまだ自分の物とは思えない。

「名無しさんって言うんだ。
な?」

『う、うん』

「お前ら知り合いか?」

「ああ。
俺の古い友人だ」

古い、友人。

「さてさてさーて。
今日もやりますかね!」

『やるって何を?』

「お、そうだ!
名無しさんにも手伝ってもらおう!

これ着て」

そう言って渡されたのは明らかに布部分の少ない服。

『え!?
これ!?』

ていうか、何この服。
ウェイトレスか何か??
え??

「じゃ、下で待ってるから」

そう言ってホークとメリオダスは降りてしまった。

『これ着なきゃダメなのかな』

意を決して着た。
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