七つの大罪

□4話
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『えっと、エリザベス。
メリオダスが下にって』

「あ、はい!」

ごめんね。
止められなかったわ。











「あの、これは…?」

エリザベスが着せられたのは私が5年前に着せられたものと同じ。
それのピンクバージョン。

ちなみに私は水色。

「うちの制服だ」

「こいつの性癖丸出しですまんな」

「名無しさん様とお揃い…?」

『私のよりは長くさせた』

「ウェイトレスをしながら七つの大罪の情報をお客様から集めれば良いんですよね?」

「聖騎士でも良いぞ」

そう言ってメリオダスはスカートをめくる。

『やめろ。
せっかく見つかったウェイトレスがいなくなったらどうすんのさ!』

「え、名無しさん様はウェイトレスではないんですか?」

『兼ねてはいたけど私の主な仕事は料理作ることだから。
メリオダスのご飯じゃ客集まんないもん』

「あはは…
あのメリオダス様、名無しさん様、お一つお聞きしたいことがあります」

「ん?」

「七つの大罪は…メリオダス様は…名無しさん様は…
本当に世間が言うような大罪人なのでしょうか…

だとすればどんな罪を犯したのでしょうか」

「どんな罪か…」

「私は何か世間が誤解していると思うんです…
だってあなたたちは正体の知れなかった私を助けてくださいました!」

「実はー

10年前リオネス各地の女性という下着という下着を盗んで回ったんだ」

「う、嘘ですよね!?」

「うそ」

『くだらない嘘つかないでよ…』

「茶化さないでください!
それとも本当に人には言えないような罪を犯したんですか!?」

「まあな」

「名無しさん様も…?」

『…きっとね』

メリオダスがそうなら私もきっとそう。

「きっと…?」

突然ホークママが止まる。

「おっと」

『大丈夫、エリザベス?』

「あ、はい」

「俺が捕まえようと思ったのに」

『あんたはそれでセクハラするつもりだったんでしょうが』

「ご名答!
着いたな!
次の情報の仕入れ先。

バーニャの村だ」

ホークママは地面を掘り背中のお店の部分だけが地上から見えるように潜っていった。
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