七つの大罪

□7話
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突然目の前に現れた先生ゴルギウス。

「御身をお迎えにあがりました。

それにー」

メリオダスが寝てる布団をめくり、メリオダスが握っている刃折れの剣を取ろうとする。

「これは貴殿が所持していても無意味なものです。
お返しいただきましょう」

『それはー

…っ!!』

「名無しさん!?」

こんな時に、頭が…!!!





ー12年前

「なあ、団ちょ、いいだろ?
見せてくれよ〜!」

「こんなガラクタを見て何が楽しいんだよ」

「七つの団長ともあろう者が何でそんな剣を持ち歩いてるのがおかしいってよ」


ーこれは記憶?
メリオダスと…バン?
私も近くにいる。


「なあ、見せてくれって」

バンはメリオダスの刃折れの剣を後ろから握る。

『バン、それはやめな』

と、止めるがその前にメリオダスがさらに強く剣を握る。

「離せ、バン。
俺を怒らせるな」

「怒る?団ちょが?
あんたとつるんでもう何年もなるけど一度でも怒ってるとこ見たことないぜ」

「離せ」

「つか、そもそも団ちょが憤怒の罪って呼ばれるのも興味あるんだよなぁ」

『バン、もうやめなって』

「団ちょが怒ってるとこが見られるってんならますます剣が見た…いや、奪いたくなった」

『バン!?』

バンの首からは大量の血。

「へえ、団ちょの新しい一面、新発見」

『悪いな、バン。
この剣はーー』





『…っ!

やめて!!』

剣を奪い取るゴルギウスの手を振り払い、剣を取り返す。

「何をする」

『この剣は渡さない、絶対に』

「お前に何ができる、ただの一般人のお前に」

『…私の名は名無しさん。
忘却の罪ーフェニックス・シン!』

「…まさかもう一人いたとは。
だが、関係ない!
その剣を寄越せっ!」

ゴルギウスが剣を握ると同時にもう一人剣を握る手が。

「死に損ないが!
剣から手を離しなさい!」

『メリオダス!』

「守ってくれてありがとな。
この剣は死んでも離す訳にはいかねぇ。

それが俺にできる唯一の償いなんだ」

…メリオダス?
何だろ、この雰囲気は…

「どんな戯言を言おうとこの剣と王女様はいただきますよ」

『メリオダス!?』

何その額の模様と目は…

『…っ』

また頭がいたい。

私、知ってる…
このメリオダスを…
どこかで見たことがある…

嫌な感じがする。
でもどこか懐かしい感じも。

ゴルギウスはそのメリオダスに圧倒され逃げていった。

「あの、メリオダス様、ですよね…?」

「よっ、エリザベスに豚野郎に名無しさん」

「良かった、いつも通りのメリオダス様だ」

「って、名無しさん?
どうした?」

怖い。
あなたが怖い。

この10年初めて怖いと思った。

あなたは何者なの…?
そして私は…?
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