短編
□白い誘惑
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____光秀さんまたいなくなってる・・・
呼んでも返事のない部屋の中はキチンと整頓されている
光秀さんはしばらく部屋を空ける時は部屋を片付けて居なくなる
__________次はいつお帰りになるのだろう
「はぁ・・」
溜息がこぼれそのままゴロンと光秀さんの部屋に倒れこむ
____光秀さんの匂いがする
香の残り香が漂う
____目を閉じると光秀さんが居るみたい
いつからこんな思いを抱く様になったのだろう
光秀さんの意地悪な言葉に傷つく事もある。
_____私の心なんていつも見透かされていそうで・・
長い睫毛、切れ長の目、白い肌
いつの間にか視線でその姿を探している
美しい身のこなし・・私なんて相手にされるわけない
時々ふっと居なくなり、ふらりと帰ってくる
いつからか私は光秀さんが居なくなった部屋で光秀さんの残り香に包まれて過ごすようになった
____光秀さん
昨晩、眠れなかったせいかそのまま光秀さんの部屋で眠ってしまった