短編
□Jealousy
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「こら!さくらまたおかずを残しただろう?」
「ごめんなさい、だって嫌いなんだもん」
「ダメだ!ちゃんと食べろ」
「そんなんだから風邪を引くんだ!」
「いや!」
プイっとふくれて顔を逸らす
「まぁ、秀吉様いいじゃないですか」
「お嫌いなら仕方ないですよ」
三成が間に入る
「ありがとう。三成君」
「後でお部屋の片づけを手伝うよ」
「全く!三成も甘すぎるぞ」
「好きにしろ」
どかどかと怒りながら去っていく秀吉
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さて、と・・・
三成君のお部屋にそろそろ行こうかな
廊下を歩くと人の声がする
「運ぶのはこれだけか?」
「秀吉様///私のも手伝ってください」
「どれだ?ああ、わかった」
「嬉しい///秀吉様ありがとうございます。」
「秀吉様・・//」
秀吉さん私には厳しいのに・・・
みんなにはあんなに優しい・・・
チクリ
少し胸が痛かった
「秀吉様ですか?」
「うん・・何だか最近厳しいんだよね・・」
三成君の部屋にあるやまのような本を片付けながらつぶやく
「秀吉様はお優しい方ですよ」
「でも、私、怒られてばかりで・・・」
「さくら様が心配なのですよ」
にっこりと三成君が笑う
その笑顔に見とれて本を踏んでしまいバランスを崩す
「きゃあ!」
「さくら様!」
三成君の胸に倒れこみ抱きしめられるが・・・
「うわっ!」
乱雑散らばる本に今度は三成君がつまずく
抱きしめられたまま三成君が前に倒れる
バッターン
ドサドサ
「・・・ぃっつ」
「すみませんさくら様大丈夫・・」
三成君の左の頬と私の左の頬が触れ合う
声をかけながら身体を起こす三成君の顔が目の前にあり組み敷かれてるような体勢をしていた
「/////三成君・・」
「/////////・・っ」
倒れた衝撃ですぐには動けず目をそらすのがお互い精一杯だった