短編
□噓の裏側
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「さくらさんこれ運んで下さい」
「はーい、わかりました」
私はこの時代の反物の事が知りたくて信長様にお願いし素性を隠して出入り業者のお店で働かせてもらっている。
もちろん私が安土城の者だと知っているのは店主のみ、でもみな良い人ばかりで楽しく働いている
当然だが・・期間限定で
「こんなにたくさん持って大丈夫かい?」
「大丈夫です!任せて下さい!」
「ここは私だけで大丈夫です」
「さくらちゃん頼もしいねぇ」
「じゃあ、頼んだよ」
「はーい」
よいしょ・・
たくさんの箱を抱えてお店の中に運び入れる
さぁ、もう一回・・
店の外に出ようとしたその時!
ドシン!
「おっと!」
「きゃあ!」
出会い頭に誰かにぶつかってよろめく私はその人の胸に支えられる
「///す・・すみません。」
「なんだ、お前か」
この声は・・
「幸!」
「相変わらずイノシシ女だな?」
「もぅ!ほっといてよ」
幸はたまに商品を仕入れに来る行商人だ
「おー!幸、今日はいいの入ってるぞ」
「そうかい?どれどれ・・」
「幸くん、さくらちゃん来てからよく来るじゃない?」
店の女中たちにからかわれる
「はぁ?!///」
「誰があんなイノシシ女!///」
「そうです!やめてください!////」
「さくらちゃん、幸、よく見るといい男だろ?」
「なのにこの性格だろ?付き合ってやってよ〜(笑)」
「わかったから!///買うからやめてくれ///」
「おい!イノシシ女!」
「運ぶの手伝え!」
「////何で私?」
「いいから!////」
「さくらちゃん、幸を頼んだよ〜(笑)」
「幸、頑張れよ(笑)」
「うるせぇ!////」