短編
□・・・その後
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もう一月もさくらに会っていない・・
あの笑顔が見たい、白い肌に触れたい・・
この俺がこんなにもあの小娘に夢中になるとはな・・・
「ふぅ・・」
「明智様、御文が届いております」
「文?」
また、どこぞの女か・・
一体だれだ?・・
カサカサ
「・・?」
「さくら?」
何で文など・・・
「わかった・・と伝えろ」
「はっ」
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そろそろ約束の時間だ
”誰にもみられないように”行くか・・
「さくら」
そっと部屋に入って名前を呼ぶと小さな背中がピクリと動く
振り向くさくらは少しやつれて見える
「光秀さん・・」
俺の顔を見るなり大粒の涙をこぼす
「どうした?」
「立て込んでてな・・構ってやれなくてすまんな・・」
そう、さくらは俺の恋人だ
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
俯き何度も謝るさくら
膝の上に座らせて抱きしめる
「なにがあったのだ?」
「・・・・・・」
「言わんと何もわからんぞ」
涙目で俺を見つめる
「離れて行かないで・・」
さくらが俺の首にしがみつく
__なんだ?訳が分からん・・
「何故、俺が離れていくと思うのだ?」
「・・・」
___誰かが何か吹き込んだのか?確かに俺達の関係は隠してはいるが・・
「・・離れるつもりなどないぞ」
「・・・本当に?」
「安心しろ」
こんなにも愛しいのにそんなことする訳ないだろうが
やっと言うつもりになったのかしがみつく腕を緩める
「・・・・・」
「・・・ないんです」
「ん?」
「生理が・・月ものが、こないんです」
「月もの・・?」
!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!
はぁっ?!