短編

□遊女の憂い
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「もー!なんでそんなに意地悪なんですか!」

「怒った顔も可愛いぞ」

「今回は、誤魔化されませんよ」
「光秀さん!」

「やれやれ・・」

「わかった。わかった。俺が悪かった」
「どうすれば機嫌を直すんだ?」

頬を赤らめ潤んだ目を吊り上げて怒るさくら


________少々やりすぎたか・・


「・・・・」

「綺麗な顔が台無しだぞ?」

膝に手を付きかがんでさくらの顔を覗き込む

「・・っ///」
「光秀さんの方が綺麗です!///」

「!」

_____ん?


そう叫んだかと思ったら何かを思いついたようにさくらが逆に顔を覗き込んだ来る

「・・・・光秀さん」
「今日、空いてますか?」

真剣な表情でさくらが聞く

「空いているが・・」

______なんだ?読めん奴だな・・

「光秀さん、一日私に付き合って下さい」
「それで、さっきの事は水に流します」

______何なんだ・・


「・・・よかろう」


「やった!」
「ありがとう!」

パッと花が咲いたように笑顔を咲かせるさくら


_____・・っ///


「じゃあついてきてください」

俺の袖を掴み嬉しそうに小走りに進むさくら





「何処へ行く?」


「うふふ」
「後で説明しますから」
「黙ってついてきて下さい」


_____何がそんなに嬉しいんだ?


針子部屋?

おもむろにさくらが声をかける

「こんにちは」
「皆さん、光秀さんです」


「さくら様?!////」

「きゃぁあ」
「本物の光秀様!」


____騒がしい


「本当に、あれを?」

_________あれ?

「はい!」
「なので部屋に持って来てくれますか?」

「はい!わかりました」


「おい、さくら何のことだ?」

______悪い予感しかしない

「はい、説明します」
「こっちへどうぞ」

ニコニコとさくらは自室に俺を招き入れる





ん?光秀?何でさくらの部屋に?

政宗が怪訝そうに二人を見る
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