夢を語って、青に堕ちる

□第1章
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よし、わかった。
カノンが言ったことは、まとめるとこうだ。

1、今いるこの世界は自分たちが生まれた世界とは違う次元。
2、このホグワーツ魔法魔術学校(ホグワーツと後からは略すことにする)には特別な魔法がかけてあって、魔力みたいなのを持ってないと廃墟に見える。
3、Mr.ダンブルドアと話し合った結果、ホグワーツに住み新学期から入学か編入することになった。
4、ホグワーツの先生方には自分たちが異なる世界から来たこと、未来を知っていることを話してある。

だそうだ。

「はい先生からは以上。なんか質問ある人?」

……………ありすぎて困るわ!

「はい先生。」
「イツキくん、どうぞ。」

イツキ、乗ったらダメだ。スルーしちゃダメだ。
トウヤ、授業モードに入らないで。色々と違うから。

「えーと、僕はこの世界について知らないんだけど、誰が知ってるの?」
「あ、私も思った。カノンは知ってるのよね?」

それはまあ、条件を言った本人だからな。そんなバレやすい嘘は言わないだろ。

「あー、私しか知らないと思うよ。多分。8巻まである外国の辞書並みの厚さの児童文学書、読んだことある人。もしくは映画化されたの見たことある人?」

誰も手を挙げない。いや、8巻はさすがに無理だわ。辞書並みのとか余計。映画もあんまり見ないしなぁ。

「やっぱいないか。あ、私の英語力良いの、それ全部英語で読破、及び鑑賞したからね。」

「「「「「そりゃ上手くならないわけがない」」」」」

なるほど謎は一個解けたわ。

「あー、じゃあ次、俺いい?」
「はいはい、部長どーぞ。」

俺は挙手して質問する。

「これは、毎度お馴染み、みんな一緒に巻き込まれるパターン?」
「Of course‼」

発音いいのがイラっとくるよな。

カノン以外の五人全員がああ、と嘆いて天を仰ぐ。

木造建築って、素晴らしいよなぁ。なんか、落ち着く。

「あ、多分前いた世界では死んだことになってるから、前世と今世で言い分けるからね!今世ではピンピンコロリを目指そうねぇ」

今度こそ俺らは倒れた。
まぁじか、まじか。

ま、じ、か。
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