ポケモン(長編)ダンデ

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が…我慢出来なくなると伝えたんだが?!

なのに…!
…どうしてハナは俺のに触れてくるんだ!?


「う、嘘〜…え?リザードン級…?」


真っ赤になってテンパる俺とは裏腹にハナは困惑した表情と声で俺の熱が集まったソレに触れ続けている…


「手を離してくれ!」


これ以上は流石にまずい…!!

俺は自分の理性が切れる事を心配して、膝に乗せていたハナをソファに下ろして距離を作る

しかし…目の前にいるハナは困惑した表情を浮かべており、ソワソワと落ち着きがない…


「…前に…1回したわよね…私たち…」


「あ、あぁ…」


長い沈黙が流れる…
…た、確かに俺とハナは出逢ってすぐに酒に溺れて先に身体の関係を持ってしまったが…

今はハナと想いが通じ合ってきちんと交際をしている!
だからその…あれだ…
…しても何も問題はない…はず…

…なのに…ハナの表情が何処と無く怯えてしまっているように俺には見えていた…


「…む、無理よ…コレは無理…!」


「え…?」


首を横に何度もふるふると振るハナを見て俺は戸惑ったような声が口から出た


「サイズよ!サイズっ!!
前にした時はこんなに大きくなかったわっ!
いや、あの時もギリギリだったけども…!」


「サ、サイズ…?」


俺はただただ困惑した
…あの時…ハナと初めて身体を重ねた時は俺も彼女も凄く酔っていて…

…そのせいで俺のは完全に機能してなかったような気がする…汗


「ハナ…
俺は君と居れるだけで充分、幸せなんだ…!
だから無理しなくても…!」


ハナの言っている意味を理解した俺は慌てて言葉を並べたが…
…正直、ハナに触れたい欲だって男として当然あるし、なかなかの生殺しだった…

とゆーか…そんなに俺のはデカいのか…?
…他の奴のを見た事がないから分からないが…


「…い、今は無理ってだけよ!
その…ちょっと怖いっていうか…
……裂けそう…」


裂ける…っ!?
…本気で言ってるのか!?
そ、それは…絶対に駄目だ!!


「安心してくれ!
絶対に俺から手は出さない!約束する!
…今日はとりあえず、帰るぜ…
…夕食をご馳走してくれてありがとう」


…これ以上、この場に居るのは良くない気がして俺は立ち上がる
そんな俺をハナは落ち着かない様子で見ていたが、小さく微笑みを向けてから彼女の部屋を出た

…隣にある自分の部屋に戻れば、俺は顔を片手で覆いながらへなへなとしゃがみ込む

…手を出さない…
…確かに俺はハナにそう伝えたが…


「これは…かなり精神力が必要なんだぜ…」


…未だに熱を含んでいる自分のソレをチラッと見て俺は大きく溜息を吐いた

ハナが好きだ…
…彼女の隣に居るだけで幸福感が俺を包み込み、癒しと安らぎを与えてくれる…

それだけで気持ち的には充分だというのに…
…俺の男としての欲は満足してくれないらしい

まいったな…キスしただけでこんな風になってしまうなんて…
しかし、ハナに辛い思いも痛い思いも絶対にさせたくない…

ハナを大切に思う気持ちとは裏腹にあの日の…ハナと身体を重ねた時の記憶が脳裏に蘇ってくる…

高揚して熟れた頬に艶めかしい息遣いと声…
…俺を求める熱い目線やビクビクと快感に揺れる彼女の華奢な身体…

想いが通じ合った今、俺は尚更、ハナに触れたい気持ちが強くなってしまっている…


「…もう少し小さくならないだろうか…」


ダイマックスしている自分のソレに言ってみても小さくなる訳がない…

…流石にこの件をキバナに相談するわけにはいかないし…
…下手したら俺のが切り落とされそうだ…汗

結局、一旦思考を停止させた俺は熱を発散させる為に逃げるようにバスルームに向かった…



「…ソレ、いくら幼馴染でも私に相談する…?
てゆーか…キバナさんに双子の妹が居た事にもビックリなんだけど…」


呆れを含む顔でドリンクのストローに口を付けているのは、俺の幼馴染のソニアだ

あの後…何日も1人で解決策を模索してみたが…
…俺だけでは到底、解決出来そうになかった…

だからハナと同じ女性である幼馴染のソニアを頼り、人の少ないカフェで小声で話を聞いて貰っているんだが…


「わ、分かってるんだぜ!
こんな相談をソニアにするべきじゃないのは!
…だが、あの日を境にハナが俺に対してよそよそしいんだ…
毎日、仕事を終えてから彼女を迎えに行っても手すら繋げていない上に会話も少なくて…」


「…うーん…
ダンデくんと違って、そのハナちゃんって子は経験多いんでしょ?
ゆっくり待ってあげればいいんじゃない?
…ってどしたの?」


俺はソニアの話を食い入るように聞いていたんだが、ソニアの後ろに見慣れた姿が見えて勢い良く席を立ち上がった

急に俺が立ち上がったものだからソニアは驚いた顔で俺を見上げている


「ハナっ!!」


カフェに入店してきたのは俺の恋人であるハナだった
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