ポケモン(長編)キバナ

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「ジムリーダーのルリナさんに知ってて貰えるなんて光栄ですっ!」


…驚きで口が開いてるルリナさんだったけど…
私はジムリーダーであるヤローさん以外にルリナさんまでもが自分の事を知っている事実が嬉しくてパァーッと笑顔になっていた


「まさかキバナの推薦者だったなんて…!
…でももう撮影しちゃったし…
てゆーか…こんな美人、アイツどこで捕まえてきたのよ…」


ぶつぶつと焦った様子のルリナさん
あれ?もしかしてキバナさんと仲悪い?


「…ま、バレたらバレた時になんとかするしかないわね…
…とりあえず、今夜はもう遅いからバトルは明日しましょ?泊まるところはあるの?」


え、もうそんなに時間が経ってるの?!
慌ててスマホロトムを見れば既に時刻は21時を回っている…
…確かに着替えやらメイクやら撮影やらしてて慌ただしかったせいかあっという間に時間が過ぎていた…


「わっ、こんなに時間経ってたの?!
もうホテル、チェックイン出来ないかも…!」


「私が無理言っちゃったんだし…
良かったら私の家、泊まって!」


困り果てた私を見てルリナさんは何やら思い付いた表情を一瞬、浮かべるもすぐにニコッとして泊まらせてくれるという


「いいんですか?!本当に泊まりますよ?!」


もちろん、出来るだけ野宿をしたくない私からすれば有り難い話だ


「もちろんよ!さぁ行きましょう」


スタジオを出てアーマーガアタクシーに乗り込み、ルリナさんの自宅へお邪魔した

先に風呂に入るよう勧められたが、もちろん家主より先に入るわけにはいかないので断った

……断ったのに…汗


「じゃあ一緒に入りましょ!
女の子同士なんだし!」


…って本当に一緒に入る事になった…!汗

間近でルリナさんの身体が目に入る
…スラっとしてて脚が長くて本当に綺麗なスタイルしてる…羨ましい…
なんて考えてたらルリナさんが私の体をぺたぺた触ってきたからびっくりして声をあげた


「ひゃぁっ?!な、何してるんですか…!?」


「サクラってスタイル良いわよね…私と違って胸おっきいし、顔も綺麗系なのに少し幼くも見えて女の子らしいし…
…ジムチャレンジじゃなくてモデルをしたらいいのに…あ、レズじゃないから安心して?」


「そ、そんな…!ルリナさんのほうが脚がスラっと長くて細くて、顔もセクシーですよ!?」


「あら、ありがとう!
それと…敬語もいらないわよ?私と年そんなに変わらないでしょ?」


「私まだ17ですよ?もうすぐ18ですが…」


年を言えば驚いたルリナさんは私の頬を両手で挟んで固定して間近で見つめてきた…!


「嘘でしょっ!?
こんなに大人っぽいのに年下なの?!
…信じられない…でもやっぱり敬語はいらないわよ、距離感じちゃうし」


「分かりまし…分かった」


分かりましたって言おうとしたけどルリナさんがじーっと訴えるように見てくるから敬語はやめた…汗


「かわいい女友達が増えて嬉しいわ!」


ルンルンと上機嫌なルリナさん
…私もこっちの世界で女友達なんて居ない
キバナさんのジムのトレーナーたちは最初は友達になれたって思ってたけど、ジム内での繋がりって事もあってなんか距離があるし…

…だからルリナさんの女友達っていう言葉がすっごく嬉しかった

風呂から出ればルリナさんの部屋に入る
流石、現役モデル…数え切れないほどの衣服が部屋中に溢れかえっていた


「ファッションショーしましょ!
ほら、これ着て!」


まるで着せ替え人形になった気分だったけど…
…こっちの世界に来てからバトルの特訓ばっかりしててこーゆー女の子らしい事はあまりしていない

だからつい楽しくなって遅くまでルリナさんとキャッキャと過ごしちゃって…
…気付けば2人とも疲れて寝てしまっていた…


「ルリナ!ルリナ!起きてってばっ!」


朝になってルリナを起こす私

昨日のファッションショーですっかりルリナと仲良くなった
…スマホロトムに登録したルリナの連絡先を見るとこっちの世界での女友達につい頬が緩む

てゆーか…寝坊助の私が先に起きるなんて…


「んん〜…あと1時間…」


「1時間っ?!
だ、ダメだって!バトルするんだから!!」


1時間って…私より寝坊助確定だわ…汗

ルリナから布団を剥がして無理矢理起こす
…勝手にキッチンを使って申し訳ないけど既に朝食を作らせてもらった


「サクラ凄いわね…
…絶対、良いお嫁さんになる…」


私が用意した朝食をパクパクと美味しそうに食べるルリナ
…どっちが年上か分からなくなってきた…汗

朝の身支度を終えてバウスタジアムへと私とルリナは移動する


「ほら、ポケモンバトルしよ!」


「もちろんいいけど…
私はヤローと違って手なんか抜かないわよっ!」


キリッと目が上がるルリナ
私だって特訓してきたんだから負けるつもりなんてない!

お互いにポケモンを繰り出してようやくポケモンバトルが始まった…
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