向日葵

□1,強化合宿の朝
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蒸し暑い日の朝5時に立海テニス部部の副部長、真田弦一郎からの電話で起きる。

「岡崎、おはよう、準備が出来たら迎えに行く。ではまた後でな。」

眠たい目をこすりながら起きる。
今日は夏休みの強化合宿の日だ。
私は立海テニス部部のマネージャーをしていて、その中でも幸村精市、真田弦一郎、柳蓮二とは幼なじみだ。
真田とは家が隣で、毎日学校に行く時は一緒に行っている。

「弦一郎?準備出来たよ!」
真田に電話をし、家を出た。
学校まで行く途中で幸村精市に電話をする。
「精市〜もうあと2分くらいで着くよ〜」

「おはよう、合宿日和だね。岡崎、すごく眠そうだけど寝れなかったのかい?」

そう幸村に聞かれたが大正解。
今日から3日間私の好きな人、幸村精市と一緒にいれる。
そう考えただけで全然寝付けずにいたのだ。
たぶん睡眠時間は2時間あったかないかくらい。

「めちゃくちゃ眠たいよ〜。でも全国大会3連覇のためだもん!私頑張ってみんなをサポートするんだから!」

「ふふ、ありがとう岡崎。お前がいれば3連覇も夢じゃないよ。」
そう言いながら幸村が頭を撫でてくれた。
もう眠気なんか吹っ飛んだ。
それだけで3日間寝なくても生きていけそうな気がした。←

学校についてみんなと合流し、バスに乗り合宿所へ向かう。
いつもバスを使う際は、くじを引きその席に座るのだ。
今日はたまたま丸井ブン太の隣。

「おっ!奈緒じゃねぇか!お菓子、食うか?」
「んもー、ブンちゃん!、、、ちょっとちょうだい(小声)」
「おう、いいぜ!ってかお前、なんか眠そうだな。もしかして今日から幸村くんと3日間一緒だと思って寝れなかったんだろぃ?」
「ちょっ!声でかい!精市に聞かれたらどうすんのよ!」

「図星かよ、、、」
後ろの席のジャッカルが呆れたようにツッコミをかましてきた。

「まぁこの3日間で幸村と上手くいけばいいの〜。もしダメなら俺が相手になってやるぜよ。プリッ」
「仁王はヤダ。チャラいもん。」
「プピーナ」

と、わいわいしていたらあっという間に合宿所へ到着。

いよいよ強化合宿がスタート。
荷物を各部屋に運び、テニスコートへ集合。
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