向日葵

□3,波乱
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今日1日を振り返りながら部屋で髪を乾かしていた。
みんなの気力、体力、努力はすごい。
私も負けてられない。
みんなの為に何ができるかしっかり考えなきゃ。

「岡崎の髪って綺麗だよね」
私の髪をスっと触る。
びっくりして振り返るとそこには幸村。
「精市!びっくりしたじゃん!」
「、、、、、。」
「...?精市?どうしたの?まさか具合悪いんじゃっ、、、」
バッと立ち上がり精市の顔を覗き込む。
「あぁ少し気分が良くないんだ」
「大変!部屋行こう!薬は?!」
バタバタしていると
「なんの騒ぎだ!何時だと思っている!」
バカでかい声で真田がやってきた。
「大変なの!精市が!精市が体調が悪いって、、、っ」
思わず泣き出してしまう私。
「何!?幸村!大丈夫なのか。救急車を」
「大丈夫だ。大袈裟だな2人とも」
と笑っているがまったく大丈夫そうではない。
以前幸村は病気で入院した事がある。
だから私たちはひどく心配なのだ。
オロオロしていると幸村が私の手を握り無言で早歩きしだした。
真田も何か言いかけたが、何かあればすぐに言えとだけ言い部屋に帰った。

「ちょっ!精市!手痛いよ!」
「ねぇ、奈緒。俺が今どんな気持ちだと思う?」
「え?、、、気持ちって、、、心配かけた?とか?」
「お前は風呂で赤也に何て言われた?その時どんな態度だった?」
「風呂?え?あれは赤也がいきなり女湯に向かって叫んだだけで、、、その、、、私が何かした訳じゃ」
「笑っていただろう。」
「じゃぁ私はどうすれば良かったの、、、」
「、、、すまない。俺はどうかしているようだ。部屋に戻る。」
「精市、、、」

どういう事だろうか。
赤也が?ん?謎なんだけど。何であんな機嫌悪いの?と頭を抱えながら部屋まで歩いていた。

バタッ

私は昨夜から寝ていない上に、長時間炎天夏の中外にいた。
体が動かなかい。意識がぼーっとしている。

「っえぇ!奈緒先輩!」
「おい!奈緒!大丈夫かよ!」
「赤也、、ブンちゃ、、ん、、、」
「おい!」

「とりあえず幸村くんと真田に連絡だ!赤也!」
「わかりました!」

その会話は聞こえていたが、それを最後に意識を失った。
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