向日葵

□8,最終日
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最終日の朝。
朝食とはちみつレモンを作る。
みんなが起きてきた。
今日の朝食は、
・ツナとほうれん草のオムレツ
(ツナ缶を器にだし、適当な大きさに切った湯掻いたほうれん草と混ぜる。小さじいっぱいの麺つゆor白だしを一緒に混ぜるとさらに美味しい!ツナ缶は油を捨てすぎないように注意。卵2つととろけるチーズを混ぜ、通常のオムレツを作ってください。完成です)
・ソーセージ2本づつ
・シーザーサラダ
・ご飯と味噌汁
を作り、みんなに食べさせる。
幸村と蓮二の間には重たい空気がある。
今日は真田と柳生が片付けを手伝いに来てくれた。
「今日の飯も美味かった。なめこの味噌汁があれば最高だったんだが。」
「はいはい、今日の昼はなめこの味噌汁にしますよ。昨日のお礼に。」
「礼を言われるような事などしていない。むしろ行ってやれずにすまない。恋愛相談などは得意ではないのだ。俺が聞くよりもあいつらに聞いてもらった方がお前の為だと思ってな。俺はお前のそばにいてやることしかできんのだ。なんたる不覚!たるんどる!」
「あははwww弦一郎www」
「何を笑っている!」
「ううんwwwでもありがとう。弦一郎の存在は私からしたらとても大きいよ。いつも本当に支えてくれてありがとう。」
真田も柳生も優しい表情で笑ってくれた。

練習が終わり、帰りの準備だ。
練習の時も、休憩の時も幸村は目すら合わせてくれない。
バスに荷物を乗せ、恒例のクジ。

隣、幸村。後ろ、蓮二と柳生。
まじで無理。
息が詰まりそうだった。
前に座っているのは赤也とジャッカル。
斜め前にブンちゃんと真田。
みんなの視線がイタイ。

「おい赤也。昨日何があったんだ。」
「大変だったんスよ。ジャッカル先輩、何回叩いても起きないし。」

ヒソヒソ聞こえてますよ、はい。
やめて。本当にやめて。精市も蓮二も顔やばいって。
ブンちゃん寝たフリしてるし。真田なんていつもなら腕組んで堂々も座ってるくせに。卒アルでも撮るのかってくらい姿勢よくなってるし。しかもなにその冷や汗。
柳生は、、、寝たフリ。嘘でしょ。

「み、みんな疲れきって寝ちゃってるね〜」
と幸村に思い切って話かけてみた。
「あぁ。」
やっぱりそれだけ。
「精市。お前はこいつを突き放したいのか?この際だ。みんな寝ているしな。お前はこいつに好きだと伝えたのにも関わらず中途半端に突き放し何がしたい?」
柳が開眼した。本気だ。
「柳、お前は振られたのにも関わらず優しくしてやれるんだろう?いい男じゃないか。」
「ちょっとやめてよ2人とも。。。」
「岡崎、すまないが少し黙っていろ。俺は精市の気持ちが聞きたいのだ。」
「、、、、柳には関係ないだろう。」
「関係あるぞ。俺は岡崎と付き合っている。昨日もう一度部屋に行き好きだと伝えた。」
「「えっ!!!!???」」
全員が小さく声を揃えた。
「、、、柳、本当に付き合って、、いるのか、、?」
今にも消えそうな、泣きそうな声で話す幸村。
「、、、そうか。柳と...よかったじゃないか。彼なら必ずお前を...幸せにしてくれるはずだ。幸せになるんだよ...。」
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