向日葵

□10,向日葵【最終章】
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学校にバスが着くまで残り約30分。
みんなでわいわい。今まで以上の盛り上がり。
ジャッカルは未だにキョロキョロしたりしている。

「こんな時に申し訳ないのだが、1つ謝らなければならない事がある。」
急に柳が言い出した。
みんなキョトンとしている。
「何を謝るの?蓮二のおかげで私達があるんだよ。謝るのはむしろ私だよ。...」

「いや、こんな風になるとは思っていなくてだな。計算を間違えたようだ。すまない。岡崎。俺はお前を...好きではない。もちろんマネージャーとして、幼なじみとしては好きだ。だが恋愛対象ではない。」

いきなり公開処刑のような事を言われ固まる。全員固まった。

「精市があまりにも焦れったいので、ついな。精市が聞いているとわかって嘘の告白をした。そうすれば本音を吐いてお前達が上手くいくと思ってだな。ここまで大事になるとは思っていなかったのだ。すまない。」

「...柳。俺を試したという事か。」
精市の一言に全員が精市から目を反らした。
何故か全員冷や汗をかいて震えている。(笑)

「まぁお前が居なければ、俺は本音を言わずにこの先もずっと奈緒を苦しめていたかもしれない。今回は見逃すとするよ。」
と幸村はとても優しく笑って言った。

学校に着きバスから降りて解散する。
私、幸村、柳、真田は全員家が近所なので一緒に帰った。
途中で幸村が2人きりで話がしたいからと、向日葵や色んな花がある公園に行った。

「奈緒、たくさん泣いたな。本当にすまない。きっとこれからもたくさん苦労をかけると思う。だが俺は必ず奈緒を幸せにする。約束しよう。」
そう言って抱きしめてくれた。
私も精市を抱きしめ返した。
目の前に咲いている向日葵を見てと言われ向日葵の方向を向く。

「ねぇ、奈緒。向日葵の花言葉を知っているかい?」
「ううん、わかんない」
「向日葵の花言葉はね、あなただけを見つめる、っていうんだ。毎年向日葵を1本づつ増やしてお前に送るよ。」

〜8年後〜

「精市〜ごめん待った?」
「大丈夫だよ。そんなに慌てないで。ほら行くよ。」
いつものように手を繋いだ。
「精市、どこ行くの?私行きたいカフェがあるんだけど〜」
「秘密。そのカフェは後で行こう。」
「わかったよ〜」

「う、うわぁぁ...綺麗...。」
「今日俺たちが付き合って8年の記念日だね。ここで奈緒に聞いて欲しい事がある。」
「う、うん、そんな改まってどうしたの?」
「奈緒、いつもこんな俺を1番そばで支えてくれてありがとう。これからはもっと近くで俺を支えてほしい。奈緒、愛してるよ。今年は多いけど99本、受け取ってくれるかい?」

「99本?」

「向日葵の花束99本の花言葉は、永遠の愛」

受け取った私は大号泣だ。
幸村は今までに見た事ないくらいの笑顔で、

「幸村奈緒になってほしい」

もちろん答えはYES。
私は幸村に抱きつき、「はいっ!」と大きな声で言った。
そして幸村とKissをした。

END


長い文章お疲れ様でした。そしてなによりありがとうございました!少しでも楽しんでいただけたら幸いです。ほぼノンフィクションという(笑)書いてて恥ずかしかった(笑)
ちなみにプロポーズで今回終わったんですけど、この後の話もあります。
「向日葵」の反応が良かったら書こうと思ってたんですけど、反応が薄いと悲しいので近い内に書くだけ書いときますね(笑)

「「「本当にありがとうございました」」」
By立海メンバーとNARU
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