TWD 短編
□少しの安らぎ
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キャンプに近づいた時はもう日もくれて夜になっていた
俺たちの不安は違う形で現実になった
銃声が聞こえたんだ
何かあった事はわかったけど正直みんなずっと走ってきたから
坂道を更に早く走るなんてできなくて
でも時雨は違った
本当にどこにそんな体力があるのか不思議に思う
一番後ろにいた時雨が一番に走っていった
その後ろ姿はすぐに小さくなった
キャンプを襲ったのはメルルではなくウォーカーだ
それも一体ではなくすごい数で
なんとか目の前のウォーカーを倒しても次々とやってきた
皆が逃げたり戦ったりしていたが
時雨は一際目立っていた
ポニーテールを靡かせて
刀でウォーカーを次々に倒していく姿は今までみたどの女性よりも美しく、こんな状況でなければ見とれていただろう
俺は目の前のウォーカーで手一杯なのに
時雨はカールを助け、ジムを助け、ダリルとシェーンまで助けた
本当に普通の小さな女性だと思っていたのに
良い意味で裏切られた