太陽と火星の出会い

□第1話
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「、、、」



ざーざー





「海に入るのはまだ早いよね。」


4月





カチッ


ごくごく


「今日は星空が綺麗だなぁ」

お酒を飲み
地面に寝そべり、
星空を眺めてた。





星が燃えてる時間にとったら、
私の人生なんて短いよね。






「あーあ、

早く






















お星様になりたい」







がさっ


近くの草むらから物音がしたので、
起き上がった。



?「こんばんは、隣いいですか?」


私と同じくらいの身長の年下の男の子が挨拶してくれた。



「いいよ!こんな夜遅いのにお家は大丈夫?」


?「大丈夫です。少し買い物して帰るところだったので。」


「気をつけてね!世の中変な人いるから連れていかれないようにね!」

?「ふふっ、貴女も気をつけて下さい。」


礼儀正しいその男の子。


?「お星様になりたいのですか?」


聞かれてたようだ。



「まぁね、キラキラしてて好きだし、お空飛びたいもん!」

終始笑顔で話す聖空。


?「ふふっ、子供みたいな事言うんですね」

優しい笑顔で答えてくれるその子は

まるで


「綺麗だね」ニコッ


?「え?」



「髪、綺麗な色してるなーって思ってさ」(満面の笑み)


?「!///ありがとうございます。」
金色の髪の男の子は顔を赤らめながら答えた。


「クスッ^^、私ね、基本夜はここにいるから暇な時来て欲しいなぁ。」
と言うと、海の方に視線を戻し残りのお酒を飲んだ。

海風が吹き、聖空の髪が靡いてる姿が綺麗で男の子は見とれてしまいました。







聖空の瞳はまるで火星のようで、
何かを諦めてるようにも見えた。



______







千「ただいま戻りました」


杏「少し遅いのではないか?」


千「ごめんなさい、、、」

杏「む?顔が赤いようだ、風邪でもひいたのだろうか?」


千「え?」




それは小さい男の子の初恋でした。


______








次の日


路地裏


「うっ、ごめんなさいっ」


?「くそっ」


大柄な男が聖空を殴ったり、投げ飛ばしたりを繰り返す。




?「また別れたいなんて言ったら、もっと痛めつけてやる!」

その場を男は去った。

「、、、」泣きながら地面に倒れる。



(今日は顔にもアザできちゃったかも、、、これ以上隠しきれないよ、、)




?「君、大丈夫か!?」


地面に蹲っていると、声が聞こえた。




顔を上げると、

「昨日の男の子、、、に似てる人」
アザまみれの顔で目を見開いて驚いた。



?「?酷い怪我だ。病院に行った方がいいぞ」


「だ、大丈夫ですよ!慣れてますから。。」


?「尚更、病院に行った方がいい!歩けるか?」



「ほ、本当に、大丈夫です。。。」

近くにまだいるであろう存在に怯えながら
断った。


?「駄目だ!、、、人目が気になるなら、近くに俺の家がある。車を借りて病院まで連れて行ってあげようではないか!」

「、、、それなら、大丈夫だと思います、、すみません、よろしくお願いします。」

昨日の男の子とそっくりなその男の人は、
上着を聖空にかけ、


?「これで顔を隠すといい。着くまで我慢してくれ。」



と言い、聖空を連れて歩いた。
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