第2巻
□Act.8.5 僵尸のお部屋
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シロ達が鬼灯の部屋を訪れてから数日後…。
鬼灯への報告(と大好きなティールとお話をする)ために法廷に来ていた茄子がふと口を開いた。
「そういえば、この前シロ達が鬼灯様のお部屋に来てたっていってたじゃないですか」
「え?ああ、そうですね。このアホ大王が私の部屋を懇切丁寧にバラしたやがったので」
私の許可もとらず、よくも教えやがったな。と言いたげな顔で溜まりに溜まった仕事をこなすため、机に向かっている閻魔大王を見る鬼灯。
そんな鬼灯に苦笑しながら、茄子の隣にいた彼の片割れ・唐瓜が問いかける。
「その時に、シロに聞いたんですけど。ティール様も一緒に部屋に居たって」
「ええ。それが?」
別に夫婦ですし、何時何時も一緒居てもいいでしょう?と茄子から受け取った資料を見ながら淡々と答える。
「あー…いや、いいんですけど…言いたいのはそこじゃなくてですね…(笑)」
と唐瓜が苦笑しながら答える。
「??そこじゃない…ですか…?」
私と鬼灯が一緒に居ることに疑問って訳じゃなく…?とティールも首を傾げてしまう。
「いや、疑問はないですよ。だって鬼灯様の言うようにお二人は夫婦ですし。むしろゲロ甘限界突破かよ!ってくらいにラブラブですし」
「限界突破って……」
「あ……あぅ……///」
唐瓜の苦笑しながらの言葉を聞いて、鬼灯は若干相も変わらず淡々としているが、ティールは照れてしまったようで。
鬼灯の後ろに隠れてしまった。
「あはは、ティールちゃん可愛い〜♪」
閻魔大王も、そんな隠れるティールに癒されているようで、ほっこりとしていたが。
「で、何が言いたいんです?」
何か別の疑問があって、この話題出したんですよね?と地獄のチップとデールを見る鬼灯。
その問いかけに、茄子が「はいはーい!そうなんです!」と元気一杯手を上げた。
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