MGS小説

□act.4 「始まりの女」
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スネーク「何? お前は誰だ。」

スネークは銃を構えたまま尋ねた。

???「わからない? 私よ。 まあ最後に会ったときはおばあちゃんだったんだけど…。」

金髪の女は銃を下ろしてスネークを見つめている。

スネーク「…わからん、あんた何者だ?」

スネークは少し考えたが結局分からずそう聞いた。

???「そう…じゃあまた改めて自己紹介するわ。 私がママ、ビッグママよ。」

スネーク「ビッグママ!? あんた、確か東欧で…」

ビッグママ「そう、私は東欧でFOXDIEによって死んだ。」

スネーク「…」

スネークはFOXDIEの名前を聞いて黙り込んだ。

ビッグママ「その私が何故こんなところに、こんな格好でいるのか分からず、最初は混乱したわ。

…でもあの人なら、ビッグボスならこういう時何をするか考えていて気付いたらここで机を漁ってた。

そして…あなたに出会った。」

スネーク「ビッグボス…」

スネークの頭にビッグボスの最後が蘇ってきた。

ビッグママ「あなたは? ここへ何しに来たの?」

スネークは壁に寄りかかり煙草を出しながら答えた。

スネーク「同じだ、この島の情報を集めにきた。」

するとビッグママが少し驚いたようにした後、少し笑った。

スネーク「…なんだ?」

ビッグママ「いえ、ごめんなさい。 …スネーク、やっぱりあなたはあの人の子供ね。」

スネークが不機嫌になったのを見てビッグママはそう答えた。

スネーク「やめてくれ、ビッグボスを父親だと思った事はない。」

ビッグママは苦笑しながら

ビッグママ「それでもあなたは私の子供よ、それは忘れないで。」

と言った。






スネーク「ビッグママはこれからどうするんだ?」

ビッグママ「そうね…スネークについていこうかしら?」

スネーク「ならひとまずトラックに戻る。」

スネークはそう言ってオタコンにコールして今から戻ることを告げると廊下を警戒しながらビッグママに言った。

スネーク「ビッグママ、後ろを頼む。」

ビッグママは頷いた後少し考えて言った。

ビッグママ「スネーク」

スネーク「なんだ、ビッグママ」

ビッグママ「EVAって呼んで」

スネーク「…了解だ、エヴァ」






廊下




廊下を歩いているとスネークが思い出したように言った。

スネーク「…そういえばさっき聞き忘れたんだが」

エヴァ「何かしら?」

スネーク「何か情報は手に入ったのか?」

するとエヴァがやや困ったような表情をしながら首を振り、こう言った。

エヴァ「恐らく誰かが先に調べた後だったわ。見た目は違和感無かったけど机の中とかはゴチャゴチャしてたし。」

スネーク「もとからそうだったんじゃないか?」

エヴァ「ないわね、机の上の物や本棚がすごく綺麗に整理されてた。
…恐らくあの部屋を使ってた人は綺麗好きだったのね。」

スネーク「なら誰が?」

エヴァ「それは分からないわ。手がかりもなかったし。」

それを聞いたスネークは考えるのを止め、先に進むことにした。





基地の外





スネーク「!?」

スネークがいきなり銃を構えたのでエヴァは驚き小声でどうしたの?と聞いた。

スネーク「人の気配がする、…ここの兵隊だろう。」

そう言いスネークが気配のする方を見て更に驚愕した。

スネーク「みんな気絶している!?…いや眠らされている奴もいるか。」

エヴァ「私達より早く忍び込んでた奴の仕業かしら。」

スネークは眠っている兵士の体を調べながら言った。

スネーク「恐らくそうだろう、…こいつを見てみろ。」

と、スネークはエヴァに何かを投げた。

エヴァ「これは?」

スネーク「麻酔弾だ、こいつが使えるのはMKシリーズだな。
…この人数相手に確実に狙いを当てている、相手は手慣れた人物だな。
…基地に兵士が居なかったのはこれが理由か。」

エヴァ「そんな奴と鉢合わせにならなくて良かったわ。」

スネークは立ち上がり溜め息をつくと、まったくだと言った。

スネーク「とりあえずトラックに戻ろう、ここは危険だ。」

二人は警戒しながらトラックへ急いだ。
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