ユーリ受

□only love
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そんな俺を呆れたような目で見たユーリは、ようやく逃げようとするのをやめて、口を開く。
逃げても無駄だと思ったのかもしれない。

「オレになんかかまってないで、おっさんには他にいくらでも行くとこあるだろ」
「……え?」

言われている意味がすぐにはわからず呆けている俺に構わずユーリは続ける。

「どうぞ、お好きなだけモテモテライフを楽しんで来てくれていいから。オレのことはほっといてくれ」

そこまで言い切ったユーリはひらひらと手を振ってまた離れて行こうとした。

モテモテライフ?
あー、そういえばダングレストでやたら声かけられたときあったなあ……ん?
あれ、それってもしかして……。

この反応で思い付くのは、ただ一つ。

「ねぇ、それって……ヤキモチ?」
「っちがう!」

去ろうとした後姿に呟くように問いかけると、ユーリはばっと振り向いた。
ちがう、と反論したものの、しまったと言うように、口元に手を当てて目を逸らす。
心なしか、顔が徐々に赤くなって来てる気がする。

え、マジで!?
ユーリくん、ヤキモチ!?
ちょ、やだ、もう!
何それ、超可愛いんだけど!!

たまらなくなって、手を伸ばし髪をかき混ぜるようにわしゃわしゃと撫でると、その手をバシッと振り払われる。

「触んなっ!」
「やーだねーっ」

暴れるユーリを無視してガバッと抱きつく。
初めのうちは逃れようともがくが、次第に観念したように大人しくなっていく。

「もぅ、おっさん、寂しかったんだからね!」
「……あぁ、そーですか」

こうなるとそっけない返事もまた可愛く思えてくるからどうしようもない。
ここぞとばかりに頭をぐりぐりと
撫で回してやると、やっぱりうざったそうな顔をした。

でも大丈夫!
おっさんちゃーんとわかってるから!

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