リクエスト

□年下の男の子
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それにしても、今日も1日疲れたわ〜。
高校生ってのはなかなかに手のかかるお年頃だ。
おっさんだって色々考えて頑張ってはいるけども。
まぁ、やっぱ楽じゃないわけで。

とりあえず一服しようかと、ソファーに腰を下ろし、ネクタイを緩めたところで、


――ピーンポーン


インターフォンの呼び出し音が鳴った。
手を伸ばしかけた煙草を置いて、立ち上がる。


ピンポンピンポンピンポン


って、しつこ!
鳴り続けるチャイムの音が、つんざくように耳を刺激する。
一回押せばわかるっつーの。

「はいはい、今出るからもう連打しないでねー」

若干げっそりした気分でドアを開くと、

「よお…」
「あら」

そこにいたのは、なぜかちょっとばつの悪そうな顔をしたお隣さんことユーリ君で。
この子、ピンポン連打なんてするタイプじゃなかったと思うけど…。
疑問を込めて彼を見つめると、

「あー、今飯作ってっから……うち来ねえ?」

はじめ言いづらそうに少し言葉を濁した後、そう言った。
ってか、え、マジ?
まだ食ってねぇんなら…と、目をそらして頬を掻く姿に俺の聞き間違いじゃなかったことを確信し、

「ひゃっほーい、いくいく〜」
「ちょ、おっさんうるせぇ!」

飛び付くように室内から踊り出ると、ばしっと後頭部をはたかれた。
ちょっと痛い。

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