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□屋上の理由
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…世話好き…と言うか、お節介な…そう思っていた

気まぐれな俺に、たるんどる、真面目にやれと、いつも鬱陶しいくらいに声をかけにきた

初めは、煩い、放っていて欲しいと思っていたのに…

なぁ、真田
俺はお前さんに、変えられたみたいじゃ…


「仁王!またここでサボっているのか!」

屋上のドアをけたたましい音を立てて開けたのは、黄色いユニホームを着た真田だった

いつもの光景

いつもの台詞

でも、違うのは、最近、真田が構ってくれているのが嬉しいなんて思ってしまう、俺…
「お前さんはいつもいつも…もう少し静かに来れんのかのぅ…」
「ふん、サボっている奴が言う台詞ではないな。早くコートに降りてこんか」
「はいはい…すぐ行くから…先に降りて待っときんしゃい」
「…。前々から気になっていたのだが、何故始めからコートに来んのだ。呼びに来れば、煩いとでも言いたげな顔をして、それでも必ず降りてくる。煩いと思うのなら、自分から降りてこい、たわけが」

……たわけ…のう…

「お前さんが来るんがわかっとるからここで待っとるんじゃ」

フェンスにカシャンと寄りかかって真田に笑んでみせる
さぁ…俺の台詞の意味がお前さんに解るんはいつになるかのう…真田…

終わり

→後書き
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