☆レツゴ小説☆
□二人のナイト?
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二人のナイト?
WGP3開催中のアメリカ。
ミハエルは小学6年生だ。
参加国は増えに増え、25ヶ国にのぼった。ゆえにレース量も半端ない。
連戦が続く中、息抜きをしようと練習走行を抜け出し、サーキット裏の静かな森へ一人足を踏み入れるミハエル。
今現在アイゼンヴォルフは一位をキープしている。
少しくらいサボッたってシュミットに文句は言わせない。
シュミットはライバルのブレットが母国で開催されるWGP3でコテンパンに負け、悔しがる所を見たい!と一人燃えている。
本当に楽しませてくれるよ。
森は薄暗く、太陽をさえぎっていた。暑い夏の日だったので丁度いいやとミハエルは森の奥へむかう。
アメリカへ来て、忙しすぎて観光も全然していない。散歩だって前ほど出来なくなった。息抜きが出来ないのはミハエルにとってとてもツライことだった。。。
やっぱり自然はいいなぁ。。。とっても癒される。
皆といるのも楽しいけど、1人の時間もミハエルにとっては重要だ。
アメリカの鳥さんはどんな子たちかな?
ミハエルは木にとまっている小鳥に鳥の鳴真似をする。
ミハエルの得意技のひとつだ。小鳥は安心しきってミハエルの指に飛来した。かわいい子だなぁ♪
ミハエルは小鳥さんと遊ぶ♪♪♪
すると背後で足音がした。小鳥さんが驚いて飛び立つ!
「!誰!?」
ミハエルは振り向く。ボクとしたことが夢中で気がつかなかった!
振り向いた先にいたのは、二人組みの男達だった。見たことない顔だ・・・。WGP関係者じゃない・・・。観客の人かな?それにしても・・・・ヤなカンジ。ニヤニヤ笑っている。
「アイゼンヴォルフのリーダー・ミハエルだな?今現在一位を独走している優勝候補・・・」
ユニフォームも着てるし誤魔化してもムダか・・・とミハエルは考える。
「・・・・・そうですけど、ダレ?」
用があるならそっちから名乗りなよ!まったく最近のFANは!
いつもなら笑顔で対応するが、今に限ってミハエルは真顔で聞いた。
「・・・ある人から頼まれてなぁ・・・。お前をしばらくレースに出られないようにしろとの命令だ。やっとそのチャンスが来た・・・悪く思わないでくれよ。」
男達はさらにニヤニヤした。
イヤな予感がした。レースに参加できないようにって・・・ケガか?!
ボクたちを上から引きずりおろして優勝を阻止させようというのか?一体ダレが・・・
イヤ、今はそんな事考えてる場合じゃない!逃げないと!!!
ミハエルは走った。サーキットの方に戻れば人がいっぱいいる!助かる!!
人が1人こちらに向かって歩いてくる。助かった!!!
ミハエルはホッとした。
だがその人物も男達の仲間だった・・・ミハエルは腕を摑まれ逃げられない!!!
「ちょ・・・放してっ!!」
ミハエルは手を振り払おうともがいた。だが後ろからさっきの二人組みの男達がきて、ミハエルの長い髪を鷲掴みにする。
「いたっ・・・何するのさ!!」
ミハエルの強気な目が男達をニラム。だが向こうは力を緩めない!
「残念だったな。オレ達からは逃げられねーよ。」
「さっさとすまそうぜ。・・・人に見つかるとマズイ・・・。」
男の1人がポケットからナイフをとりだす。それで刺す気か?
ミハエルの頬を冷や汗がつたう。。。。
本気でやる気だ・・・。でも逃げられない・・・。絶対絶命????
ミハエルの強気な瞳が崩れた。
男達は当分走れないように両足を刺すべきだなどと恐ろしい事を話あっている。
怖い・・・・怖い・・・・・っ!
男のナイフがミハエルの顔に近づいてくる。
もう。。。ダメだ!
ミハエルは目をギュッとつむった。。。。。